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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

印象派とエコールドパリ 

印象派とエコールドパリ

娘が学校の夏休みの課題で印象派展を見に行くことになって一緒に行きました。
モネの太鼓橋の実物の色彩が見てみたいと思いました。
ここの画像が示すようにモネにこういう色で見えていた事が不思議でした。
当時カラー写真もなければパソコンもフォトショップ(パソコンの画像ソフト)もない時代の彼らのこの色彩感覚。
彼らの作品を通して100年前の彼らが試行錯誤した色彩感覚や彼らが考えていた事をこの目で確かめて見たくなりました。

一般に印象派の展覧会は、特に有名な絵が展示されている時、その会場は人でごった返します。
もうそうなると絵を見るどころか、人ごみをかき分ける方にエネルギーを消耗してる気がします。
ボクにとってはモネとかセザンヌのオリジナルなら無名作の方が人が少ないだけ絶対嬉しい。
さらに欲を言えばこんな数の集中力は続かないから半分くらいに減らし入場料をもっと安くしてほしい。

さて、中に入って一通り鑑賞した感想。
有名な画家たちの名前こそ連ねているけど、大作がないから入場者の数は少なくゆったりと気持ちよく鑑賞できた。
一般の方々は有名作品がないとあまり人が集まらないこの現実、自分の目でモノが見られないんだなと思う。
さて、絵に集中しましょう。ホントにみんな好き放題、勝手気ままに表現してるなあと思いました。
絵画の歴史は別に詳しくもありませんが、ここまで自由気侭な作品はやはり過去には見られません。
ミレーあたりから徐々に自由な表現がいよいよ始まる気配を感じますが、印象派時代になってくるとその流れは
まるでダムの決壊みたいに一気に加速し始め、みんなが一気に好き勝手に自由な表現を始めた気がしました。
この頃を境に現代風のイラストの起源を感じてしまいます。
特に奔放、やんちゃだったのはキスリング、この人の色彩感覚は当時では突出していたと思います。
これまでの古い因習を一気にぶち壊し相当にやりたい放題のやんちゃな人だった気がしました。
また藤田 嗣治の線の繊細さは多分当時、右に出る者はいなかったくらい卓越した才能だったと思います。
しかもあの細い線を油で描いたことにはびっくりします、やはり日本画の線の繊細さがここにあると思った。
誰もが藤田のそのテクニックには認めざるをえない技量があったと思います。
それにくらべたらマリーローランサンの筆使いのヘタさと言ったらない、当時ヘタさ加減では彼女の右に出る者はいないでしょう。
セザンヌのテーブルの上のリンゴやボトルの絵、その色使いは潜むように「青」が配色されていて彼の色彩感が嬉しかった。
セザンヌの絵はパッと見た感じは決してハデさがなく、以前は一体どこが良いのか?理解が出来なかった。
しかし今思うとその奥にあらゆる試みがなされていてその深さが見えて来た時、セザンヌがいかに多くの人に影響を与え、
多くの人から尊敬されて来たか、やっと理解できる気がした。
最後にモネの番だ、やはりなんと言ってもモネは印象派の王様だ。同じ水面をテーマにした感覚はとても100年前の人とは思えない親近感があった。
帰り道、親子でそれぞれ見た絵の感想を話しながら歩きました。