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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

台湾の公私混同感覚 

台湾人の公私混同感覚

これは台湾ではどこにでも見られるただの屋台の風景です。しかしここをよーく見るとここの天井の上はただの雨除けのヒサシではなくこのお店の2階で人がそこに住んだりしてる建物なのです。
写真ではここは屋台ですが、実はここは立派な歩道なのです。左に女の人が料理をしていますがその外は車がバンバン走ってる道路なのです。
こう云う物は見過ごしてしまえば、ただこう云う物として終わっちゃう物なんですがよーく見て考えたら、これは日本人感覚らすれば、とんでもない事がここでは成り立っているわけです。
建物一階部分を歩道として一般市民に開放しているのか?またはただ単に歩道の上に家を建ててしまっているのか?そこら辺がどうも不明なのです。
歩道と私有地の境界線が一体どこにあるのか?外国人のボクにはこう云う感覚はまったく理解ができない感覚です。少なくともこう云う事にやたらに細かい日本では絶対に考えられない事は間違いない。
ここは大きな街の繁華街だからやや極端な例ですが、でもこれじゃあ荷物を持ってとてもスタスタと歩けず、もはや歩道としての機能は失っている状態です、仕方なく車道を歩いていました。
そこはそこでまたすごい数のバイクが停め放題に停めてあるから本当に歩き辛い。
この歩道を自由に店の一部として台所まで作ってしまい、歩道に水道まであるし、電話だって設置してるし、これでは完全に歩道がお店の一部になっている。
これが本当に公の歩道なのか?ならば彼らはとんでもない不法占拠してる事になる。
または私有地を一般市民に歩道として自由に提供してるのか?ならば彼らは実に心の広い人たちだと思う。
これは台湾とか南の中国世界ではよく見られる光景だ、東南アジアの華僑の街でも見られる光景だ。でも大陸中国では、特に北の上海とか北京辺りでは見られない。
とにかくアジアの感覚は自分と他人の境線がどこかメチャクチャでそこがなんだか僕らにとっては見ていて心が休まる。でも実際そこに住んだらどうなのかは定かではない。
彼らの感覚は歩道は勝手に使っても良いと云わんばかりに歩道にテーブルをいっぱい出してる屋台なんて、ごく当たり前の感覚で、むしろそこら辺は日本のお役所がちょっと異常に細かすぎる気がする。
それじゃあ、衛生面や交通面では確かに良い結果を出したかも知れないが、街として見た時に魅力のない「退屈な街」になってしまった気がするが、果たしてどうだろうか?
でも日本の役人さんに「退屈な街」「おもしろい街」と云う感覚が正しく理解できるだろうか?
横浜の西口の川淵辺りにおでん屋の屋台がかつて数台並んでいて、撤去命令の張り紙が貼ってあり店の人は無視して商売を続けていたが今はどうなっちゃっただろうか?撤去されたのだろうか?
博多の長浜あたりは完全にそこに固定化した屋台をやっているが法的にあそこは合法なのだろうか?
でもそれで博多ラーメンは全国的に有名になって行ったわけです。そしてそれが博多の街の魅力にもなっているのは確かだと思う。

そろそろ話をまとめると、ボクはこのアジアのハチャメチャな公有地と私有地の混同感覚はいったいどうなってるのか?首を傾げるけどこれって見方によってはすごい事だと思う。
実際ここに住んだらどう思うのか?彼らのいい加減と云うか?おっとりさ加減にはほとほと感心する。こう云うのを見ると何だか心が休まる。
だいたいアジアを旅するとどこに行っても必ず最初に覚える言葉はその土地の「NO PROBLEM」です。
それにくらべてまあ日本の「ああするな、こうするな、あれはダメ、これはダメ、こうしろ、ああしろ、」の多い事と云ったらちょっと考えものだと思う。
この感覚が日本を案外ダメにしたような気がするが、ボクだけの思い込みだろうか?
でも別の言い方をすればそれくらい細かい神経で日本製品の信頼を得て来たわけだから、どっちが良いかは何とも云えない。
でも最後に台湾は僕ら旅行者の目から見ただけでは「取りあえず何しても一々文句云われなさそうな雰囲気」がそこらに溢れているからボクにとっては気が楽な国です。
しかし、やっぱり話を戻すと、ここを通路として人は通るのですよ?考えられますか?とても歩けた物じゃないでしょう?急いでる時にはちょっと腹が立つのも確かです。