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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

笑われ者の波乗り伝説 

海で飛んだ記憶

数日前、知り合いから「今度の月曜日サーフィン一緒に入ろうよ」と誘われた。
しかしボクはここ2~3年ほとんどサーフィンから離れていて、体がもうその状態じゃないから一緒に海に入るなんてほとんど有り得なかった。
離れてしまったきっかけは、自分の家の前の海でショートのサーファー連中が「後から波を取った」とか文句を云われた。
「だいたいあんな遥か遠くからメチャクチャ幅広で乗って来て、何が後取りだ?!ふざけるな!」と逆に文句を云い返した。
さらに「見た事もない顔のヤツに家の前で文句なんか云われたくない!」と反論した。
しかし、それがきっかけでサーフィンするのがイヤになってしまいサーフィンから次第に離れて行った。

さらに離れたもう一つの理由は「サーフィンなんかやりたければいつだってやれる」と云う海が近い環境がよりそういう気にさせていた。

そしてその知人からそんなボクを、まるで背中を押されたようカタチで誘われ2~3年ぶりに海に入った。
その日は風が強くサーフィンには向かないグシャグシャな波だった、相手もどうする?とメールが来たが、ボクは体のリハビリだと思って一人でも入ると答えたら、じゃあ入ろうか?となった。
確かに沖合に出るにも根性が要るくらい海は荒れていたけど、そこはなんとかブランクもなくやっていた。
どれくらいそこで波と戯れていただろうか?とにかく1本も波を取れなかったけど、久しぶりのこの感触はまたやりたいと云う気に充分させてくれた。
ボクは気がついたら記憶がバンバン蒸発していたのだ。その知人がいつ帰ったのか忘れてるし、そこからどうやって帰って来たのかもところどころしか覚えていないし、
家に帰って来て事務的な連絡があっても、相手と何を話したのか細かくは覚えていない。
それを見かねた家内は、「内容をすべてメモしろメモしろと云った」それが確かに役に立った。
さっきやった事、さっき話した事、それらはすべてパラパラ忘れてしまうのだ。
まるで心に記憶が貼り付いくれないまま、どこかに消えてしまうような感覚で、たかが海で揺られたくらいで、お酒なしでこんな事ってあるんだなと思った。
後で、その知人から「記憶が戻りました?(笑)」とメールをもらった。
すぐに「ご迷惑をおかけしました」とメール返信したけど、それすら忘れ、またメールしそうになって家族に止められていた。
翌朝、記憶力は正常に戻ったが、また一つ笑われ者の伝説を作ったと家族にいい笑い者にされた。