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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

(再)本気で作品を売りたいと感じました。(2011,11/5) 

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このブログ文面は去年の11月5日に書いたブログをもう一度ここで再登場させました。一切の手直し、書き換えはしていない原文そのままです。アルルへ行くことは実は去年の秋には実はもうハラは決めていました。その時の気持ちの表れが出ているから興味のある人はまた読んで下さい。ただ極めて個人的な内容です。

今年9月に鎌倉、雪ノ下で写真展を開き写真作品を販売し結果はボクの予想を越えて売れました、開催前にまさかこんなに売れるとは自分では思っていませんでした。
実際は値引きしたので、ギャラリーマネージャーさんからはこれからは「もう少しきちんとライン引きをしないと今後に良くないですよ」と注意を受けました。
作品販売をするのはこちらも当然真剣なのですが、実際は写真が本当に売れるのか半信半疑で売り上げ金額の予想がまったく立ちませんでした。
そもそもキッカケは2年前、前回の個展でせめて作品を販売し場所代と作品制作費くらいはなんとか、作品販売から弾き出せないかと考えて作品を販売をしました。
ボクの場合、それほど売れるとも思えなく特にエディションナンバーを付けていません、本格的な画商さんの売り方からすればずいぶんだらしない売り方かもしれない。
これまで自分のアトリエで作品が売れた事は何度かありましたが、実際ギャラリーで展示して、まったく売り上げの予想が立てらなかったのですが、どうやらまんざら売れないわけでもない事が分かりました。
それが本当に可能ならボクはたいした金額にならなくても良いから収支が取れるなら今後、作品の販売に力を注いでみたいと気持ちが本気で湧いて来ました。

現実問題、日本ではまだ写真が売れる文化は一般に浸透してなく作品を高い価格設定して売れるとも思えないのでボクの場合、安い値段で販売したところまあまあの売れ行きでした。
それに対していろんな方から「これはいくらなんでも安すぎるよ」と云う意見をいくつかもらいましたが、これ以上付けても多分そんなに売れないだろうと云うのがボクの見たところです。
みなさんから、こんな値段は絶対付けてはダメだとか、どうであれまずは売れなきゃ話が始まらないねとか、値段なんて最後は作家が決めることだから、とか様々ですが大方の見方は「安すぎる」が多いです。

話は変わり、2年前パリに半月くらい滞在して感じたことは、ここなら作品に自信さえあれば写真を売る事は日本より確かなマーケットがあると直感しました。
それは現地で写真のギャラリーを見て廻ったとか、それらの実態を具体的に調べてまわったとかではなく、パリの街から感じる文化的な雰囲気をじーっと眺めて見てそう感じました。
パリに写真を持ち込む事に関して、多くの人の思いは敷居が高い感じを持っていますが、ボクはそんな風に思う必要はないように感じ、とにかくやるだけやって考えてみたいと思いました。
彼らとは絵とか写真に対して文化的な背景が根本的に違う事を感じました。日本人の生き方の違い、住宅構造の違い、彼らの絵に対する感覚の違い、日本とは比較にならない文化の差がある気がしました。
もっと単純かつストレートに云えば、この日本でさえ売れたならパリなら日本よりもっと大きなマーケットがあるだろうと確信しました。
もちろん売り手を探すのが最も大きな仕事だとは思うけど、ボクはこう云う事は現実的な事に苦心するより確かなイメージがあるか、どうかの方が大きな分かれ道だと信じています。
ボクは確かなイメージさえあれば道はつくと信じています。ならば掛けるしかないと考えます。

聞き方に寄っては生意気な言い方に聞こえるかも知れないがパリでは生活に気に入った絵を掛けることは良い家具を買うようにもっとありふれた事として定着してるように感じました。

ただ、唯一の問題はボクが実際にそこで生活していないことと、具体的な契約の際の細部のコトバの問題ですが、まあそんなものは重箱の隅を突くような話でたいした事ではありません、後回しにすれば良い話です。
まず重要な事は自分が本気でそこで売ってみたい気持ちがあるかないかだけの話です、なので来年あたりは一回アルルの写真フェスティバルにでも参加してみたいと考えています。