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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

人の夢、自分の夢 

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先日、AKBの一人が一人立ちし卒業ステージがあったのは日本中普通にメディアに通じている人なら誰だって知ってることです。最終日AKB劇場の中に入って見られる人は宝くじ的な確率だったけど、それでも熱狂的なファンは中に入れなくてもそこに駆けつけて外から彼女の最後を見送った。
もちろん彼女は可愛いくて特別な何かを持っているみたいで多くの人にここまで愛されたのだろうけど、こう云うことに熱狂するのはファンはそこに多分夢を感じるからだと思う。

以前、雑誌の取材でJリーグサッカーのあるチームを一定期間ずーっとへばりついて追っかけをやっていたことがある、当然試合のない日は練習を見に行ったし、試合がある日は試合を見に行ってそれを写真に撮っていた。
そのチームはリーグ優勝がかかっていたから本当に優勝できるかどうかドキュメンタリ−取材だった。だから来る日も来る日も毎日チームを取材し、チーム周辺のすべてが取材対象でそのうちにファンの中心的存在の顔ぶれまでも覚えてしまった。
そんな顔ぶれたちが試合会場の最前席で大きなチーム旗を振ったり太鼓やカンを盛大に叩きまくっては大声で声援を上げていた、よくまあこんな他人のことにここまで熱心になれるなと呆れたり感心もした。
これだけ毎日練習を見に行ったり、試合会場に行ったりが続けば仕事だって手がつかないだろうし、だいいち使うお金だって相当な物だと思って見ていた。
いったい何が目的でこんなに熱心になれるのか?純粋にサッカーが好きだとか、そのチームが好きだとか、ちょっとそれだけでは成立しない気がして、取材すると同時にそれも気になって彼らの行動を冷静になってじーっと観察していた。
観察するうちに感じたのは中にファンの女の子がお目当てなヤツもやはりいた、またそうやって仲間と一緒にいることを楽しんでいるヤツもいた、でもだいたいはそうやってチームと一緒になってやっていることで夢を感じているみたいにボクには思えた。
一時期、日本のおばさんたちが韓国の「冬ソナ」のロケ地巡りが流行っていたけど、そう云うおばなさんたちもそこに行ってドラマで感じた夢がそこで蘇って来て追体験してドラマの夢を現実に味わった気になるみたいらしい。

でも、ボクはそう云う感覚はとても冷めた目で見ていてそんな気持ちは今はほとんど分からない、若かった頃は多少はあったかも知れないけど、少なくとも今はほとんどない。
話が飛ぶが領土問題でも感情的に興奮してるヤツらにはどうも共感できない、でもそこに夢の話とどこか共通する感情がボクには見える、誰かを通して夢を見るも、マスコミの情報で感情的になるのもとどのつまりはどこか同じだと思う。
ボクが年を取ったのもあるかも知れないけど、誰かを通して誰かの夢を見るとか、誰かが作った夢を自分の夢として感じるとか、そんなことは自分にとって夢でもないし、少なくともボクは自分の夢は自給自足が原則だと思っている。
だから、有名なスターにサインもらったり握手したり一緒に記念撮影したりはボクは一切しない、だってそんなのは誰かが作った商品の夢だからです。
本当に自分の夢を描くとか自分自身の夢を実現させることに本気な人は他人の夢なんか追っかけしたりはしないと思う。