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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

京都の浄瑠璃寺 

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この浄瑠璃寺に初めて来たのはボクが名古屋に住んでいたずいぶん前のこと、去年の今ころ35年ぶりに再びここに来ました、その時に感動してここが好きになってしまいました。
そして今年もまたここに来てしまいました、ボクが知る範囲でここは自分にとってはもっとも好きなお寺です、ボクが遠くからわざわざ足を運んでまで見たい寺は多分ここ浄瑠璃寺くらいでしょうか。
ボクがここが好きな理由、それは本堂に並ぶ仏像配置のあり方が普通とはまったく違い、以前バンコクで見た大きな涅槃仏を見たお寺とどことなく似ていて、ここはどこかタイのお寺を思い出させます。

ここは地理的には京都府と云うことになっていますが、でもどうみてもここは奈良です、奈良から近く奈良郊外の木津の山奥にひっそりとある静かな山寺です。
本堂に一歩立ち入った瞬間、ズラリと横一列に九体の仏像が並ぶのが目に入って来ます、コトバにならない遥か悠久の時間が停まったような静寂な空気に出会います。
こう云う気分にさせる空間はやはり奈良や京都まで来ないと出会えないのだなと感じます、これに出会いたくて、名古屋に行った時ついでにわざわざここ奈良まで来るです、ボクは特に仏像鑑賞する趣味はありませんがただこの一瞬の静寂な体験をしに来るのです。ここまでこんな気にさせる空間は過去見た中では比叡山を思い出します。

世の中一般のお寺で仏像がある本堂とは正面から入ってお堂の中央に本尊があり、そこで本尊に出会うわけです、ところによってその両脇左右に二体あるくらいですが、ここは建物の構造が他とはちょっと違っていて、真ん中に本尊と左右両側に四体づつ計九体並んでいます。
ここに並んだ仏像を見ているうちに感じたことは、ここに1000年の時間の流れを感じていたのだと思いました。こう云う体験は古都と呼ばれる鎌倉に住んでいても滅多に感じられないことです。