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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

フラリと出会った本に感じた。 

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電車の中で読む本が欲しくて駅前の本屋にふらりと立ち入って「死ぬ前に後悔すること」と云う本に興味を感じ買ってしまった。
電車の中で早速ペラペラと読み始めた、本の中味は1000人以上の末期がん患者の最後を見届けた医者が、患者たちが人生最後の最後に悔やむ後悔を医者として見た経験を書いた本なのでちょっと興味深く読んだ。
まだざーっと本を見回したばかりで最後まで読み切っていないけど、いくつか気になった項目で「自分のやりたいことをやらなかったこと」と云う項目がとても興味深く読めた。
他にも「悪事に手を染めたこと」とか「健康を大切にしなかったこと」も読んではみたけど、どうも著者自身は「すきなことは生きているうちに多少のリスクは背負ってでもしておきなさい」と強く書いているような気がした。
その中で特に心に引っかかったのは「夢を実現させた、させられなかった、ではなく、夢に向って全力で挑戦しなかった人生」を悔やむケースが多いと著者は書いていた。

実はボクはハタから見たらかなり若く見られるけど実年齢はもう57歳です、体中いたるところが不具合が出て来て老化を自覚する、いくら毎日走っていても体力は付いて来ないし、夜中トイレに行くこと増えた。
もういつ何になっても不思議じゃないと思っている、突如とガン宣告されても不思議でもないと思うし、若いころよりはその覚悟も多少は出来ているつもりで毎日を生きている。

最近それをよく意識的に考えている、もし自分が残りわずか一ヶ月くらいの寿命と宣告されたら、自分はどう感じるだろうか?身震いが停まらないだろうか?すごい後悔がバーッと溢れるように出て来るだろうか?少なくともボクが今真剣に作品を作っているのはそんなことが理由だと思う。
それに付いて出来るだけ真剣に、切実に考えてみたいと思って考えているが、まだなかなか本当に切実に思うところまでは、こればかりは行かれない。こう云うことをラテン語の概念で「メメントモリ」直訳は「死を思え」と云うことらしい。
これがもっともっと切実に感じられたら自分が撮る写真もまた変わって来るのだろう感じている。
自分が撮る写真をもっと心の奥の深い目線で真剣に撮りたいなら、それなりに精神的に怖い思いをするか、これまで感じたことのない気持ちになるか、深い後悔を実感するか、深い感動をするか、だと思う、そうじゃなければアタマで考えられることなんて限界があると思う。
話は再び、「好きなことを生きているうちにしておく」と云う話題に戻るけど、ボクにとってここで意味する「好きなこと」とはただの道楽的な意味に受け取っていない。
好きなことをする、と云うこと、すなわち、道楽をする、と受け止められがちだけど、自分がもっとも心深く納得が出来る仕事、と云う意味にボクは受け止めている。
この本から感じたのは、日本人はマジメすぎで、自分が置かれた責任の立場上、自分を犠牲にして人生を消耗して終わってしまう人があまりにも多いと感じているようです。
これに関してはボクは自分が好き勝手に生きているから、それに関して不満もなく何とも云えないけど、今のうちに作品を海外ギャラリーに出すことがボクの当面の目標です。