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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

世界はその人が深めただけの実相を見せる 

先に書いたように、では作品作りの柱となる世界観とはいったい何か、そこをボクなりに書き表してみようと思います。
ボクは宮崎駿さんの作品は大好きです、個人的にジブリの他の若手が作る作品と宮崎氏の作品にはやはり違いを感じます。
あの方の作品の深さは他の作品では感じられない深海まで潜ってやっと見られるような日常にない世界観を感じます。しかし同時にそこにしかないようなおぞましさも微かに見え隠れします。その人じゃないと、行けない世界、感じられない、見せられない世界が現れます。
同じように久石譲さんの音楽も同じような世界を感じます、普通では感じられない深い感動があります、それはいったい何なのかボクは考えさせられます、そこで出た暫定的な答えはこの世には「美しい」と云うものがあります、ですが問題はここからです。
この世にはただ美しいを越えて魂が震えるほど突き抜けた「美しいもの」があります、これは「夢」です、夢は人 に力を与え人を尽き動かします。

それを探して自分の作品に描いてみたい、ことば にすればたったこれだけの陳腐なことです、あとはどれだけリアリティーを感じているのか?要はそれだけのことです。
これまでの自分の生き方でどれだけ本物とか深みについて考えて来たか、それを探すためにどれだけ本気だったか?
それがボクが云いたい世界観の背景です。
でも感じることは、それがどうしてなのか自分でも解らないのですが、そこに行ける人と、行けない人がこの世には分かれます、行くのはもちろんカンタンではありません、まるで道なき道のジャングルの中を方位磁石と直感だけで行き先を探す行為に似ています。
多分それが探せる人だって苦しいのですが、それを探し当る歓びとリアリティーがあるから探せるのです。その歓びは魂の震えであり官能的でエクスタシーで究極の悦楽なのです。むずかしい理屈なんてありません。出来ない人はその悦楽を知らないから、まだ見ていなくリアリティーがないから探せないのだと思います。
ある宗教家のことばです、「世界はその人が深めただけの実相を見せる」がありますが、まさにそうだと思います。