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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

ブーゲンビリア 

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ブーゲンビリアは南国アジアを旅すればどこに行っても当たり前に出会えるありふれた植物で、ハイビスカスと並んで南国らしい風景です。
元は南米原産だけど気温さえあれば、条件を選ばなく、繁殖力が強く、管理が楽なのか世界中、暖かいところならどこにでも見かける、まさかシドニーの高速道路沿線でも見かけたが、それを見る度に、ああ南国に来たんだなと実感する。
ブーゲンビリアの木は単体では持ち堪えられないのかバラみたいに何かに絡みながら大きくなるようだ、玄関先のアーチとか、家の壁に沿って壁一面に花を咲かせるとか、でも刺があって大きくなると刺に悩まされる。
日本人にはあまり馴染みがなくブーゲンビリアがどんな花か知らない人は多い、でも南国を旅していたボクらにはブーゲンビリアがなければ旅は何も始まらなかった。

今から15年くらい前だったか、三浦半島の先端辺りを車で走っていた時、家の玄関先に大きなアーチ状になった花を見かけた、ひょっとしてこれは?と近よって見たら、やはりそれは間違いなくブーゲンビリアだった、一瞬、心底目を疑った、どうしてこんなものが三浦半島に?温室でもないところに育つのか?天地がひっくり返るくらい信じられなかった。
それ以来、注意して見ていると、三浦半島、葉山には地植えでブーゲンビリアを育ている家が何軒かあるのを見つけた、この家に住み始め、最初にまずやったことは、ブーゲンビリアの苗を植えた、いろんな苗を買って来ては植えた、数回失敗かしてやっと花を咲かせるまで育ち、今では数え切れないほど花が咲く大きなブーゲンビリアの木に育ってくれた。
この土地は、冬、海からの照り返しが強く、晴れればウソみたいに暖かい、一駅隣からここに引っ越しした時、その気温差が信じがたかったけど、日差しの照り返しは想像以上に熱量を放射するら、ここはブーゲンビリアは必ず育つ確信はあったけど、やはり育った。

今では毎年夏にはわが家はブーゲンビリアがいっぱい花をつけるのはあたりまえになった、旅に行かないと見られない花がついに日常になった、とても喜ばしいことと思っていたが、ある旅を境にそうじゃなくなった。
ある時、台湾の南端に仕事で行った、透き通る青い海とまっ白な浜、そこにブーゲンビリアの花が咲き乱れていた、やっと南国らしい風景に出会った、と思ったが、どうしたことかこれまで、あれほどワクワクしたブーゲンビリアの旅情はその時まったく感じなかった、それは自分家で毎日見慣れたたただの日常にしか見えなかった。
そういうことか、、、と思った、これまで体験した事がない気持ちだった、旅をしていたころ、日本を出て南国でブーゲンビリアに出会って気持ちがホッとしていたけど、今はもうそう云う感動はほとんどない、苦笑いするやら、寂しいような、空虚な気持ちやら、ことばにならない妙な気持ちだった、何でもかんでも身近にあれば良いってもんじゃないと思った。