FC2ブログ

アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

響く写真 

昨年の春くらいから始めた作品作りは今年に入って表現意識が次のステップに入ったことを強く実感します。
大げさに言えば写真を撮りに行く時、これから写真を撮りに行くよりも、植物園に魔法をかけに行くような気分がどこかにあります。
現実にはもちろん僕は魔法なんかかけられないです、でもカメラを持って歩いているとなにかキラリと来るモノを見つけ、その時、「あっ、これをこんな感じに撮ったらこんな感じに写るだろうな〜」とイメージします、撮る時、その瞬間に魔法のような感覚を使います。
具体的に言えば目で見える世界から事を始めますが、実際には目より感じる波長だけに集中します。その時、魔法使いの気持ちがなんだか分かったような気がしますが、これはちょっとした間合いで、心の目で波長を感じ取るようにします、これを口や文で理屈で説明すればかえってむずかしくなりますが、、、。。
例)ある人と話をします、その口ぶりは丁寧な言葉使いですが、どこか話がウソくさい臭いがしたとします、それは話からそう感じたのではなく、その人の心から出る波長を見れば話はすごくウソくさいのです。
写真を撮る時、作品を作る時、集中させるのはこの感じ方です、目で見える感じは何も問題はないのでが、波長が良い感じがしないなら撮るべきではないです、逆に目で見た感じはたいして良くない、でも波長に惹かれるものがあるなら撮るべきです。
とにかく集中すべきはこの波長に神経を集中させることです、その意識世界をさらにもっと深くダイビングして行けば体にかかる水圧が強くなり、当然1〜2メートルのダイビング世界とは異なり息も苦しくなります、でもそこにはその世界にしか見えない風景があります。
振動は目には見えませんが強い力を持っています、例えて言えば、ワイングラスを何かで軽く叩いて音を鳴らします、グラスはもちろん音がなる間は振動しています、次に口で音を出してグラス振動をさらに増幅させます、その振動が強ければグラス振動をさらに激しくなってやがてグラスはパーンと粉々に破裂します。
口から出た音の振動でグラスを割ったわけです、誰でもカンタンにできるわけではなくある種の振動数を体で会得する必要があります、僕は写真でまさかグラスを割りたいわけではないですが、言える事は、力を持たないただの視覚的な写真の力より振動力を持った写真を撮る方がずーっとおもしろいと感じています。