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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

旅の指南(9)再び訪ねた秘境 

昨日に引き続きタオ島について話します、その前にタイ語では島をコと言いタオ島をコタオとバックパッカーの間でも呼ばれています、サムイ島をコサムイ、後はコパンガン、コプーケット、コピピーとそれぞれ呼ばれています。
昨日、紙面都合であまり詳しくコタオを隅々まで書きませんでしたが、今日それについて話します、コタオのサイズはそんなに大きくなく仮に歩けたとしたら1周数時間で歩けるくらいのサイズだと思います、僕らは行かなかったけど裏側にもバンガローはパラパラ点在し山越えして行きます、あの頃はまだそんなに観光客はいなくて、仮にあんなところに宿を取ったらどうやって毎日の食事を確保するのかちょっと疑問です。
島の北にもう一つまるで弟分のような島、コナイヤンという島があります、そこはコナイヤンリゾートと言うホテルが独占した島でコナイヤンのプライベートボートに乗って渡ります、そこでの食事と宿泊料金はコタオとは全く設定価格が違いサンゴもそちらの方が少し見応えがありました。
でもそこには小さな島で島民はいません、店で食事をするとか雑貨屋で買い物をするとかローカルの人との触れ合いがなくプライスが高い、そのわりには食事が良いとは言えず1〜2度シュノーケリングしに島に行きましたが、肌に合わずそれ以上は行かなかった。
その時、いずれコタオも流れには逆らえず開発島になっていくんだろうな、、、、本土からボート便が増えれば施設が揃えばこれまであった雰囲気は跡形もなく消えます、みんなこんな穴場を放置し続けるハズはない、それはもう時間の問題だと感じていました。
僕らはその翌年、今度は前よりは短期間、長い旅のついでに立ち寄るんではなく日本からまっすぐコタオを目指して行きました、そこで見た現実はやはりショックなコタオを見てしまいました。覚悟はしていましたが1年でここまでになるとは、、、こんなタイの田舎の島でも時代の流れは侮れずちょっと意外でした。
まず僕らが泊まっていたあの粗末なバンガローは物置に変わっていた、代わりに近くにもう少しまともな小屋のようなバンガローが建てられそこに泊まりました、もちろん去年のような値段ではありません、それと頻繁に走り回るタクシーボートが出現していました。
この島は山なので島をぐるりと一周する道が整備できていません、反対側に行くにも山越えして行くしかありませんし、もちろん車とかバイクなんか走っていませんからボートがタクシー代わりをしますが、最初に来た時になかったけど今年から出現していました。
ビーチにダイビング案内が出現していました、また去年いなかったタイプのツーリストがパラパラ見るようになって、日本から若いカップルがいました、女子はトップレスで日光浴していました、こんな素朴な島でトップレスは、ウブだった島の若い男の子にはちょっと刺激が強いな〜と思って見ていましたがこれが現実です。
する側は何も知らない、そんなの御構いなしですが、島のウブで素朴な人たちには刺激が強すぎます、こんな感じで一気に外から持ち込まれた空気にさらされ島はガラリと変わっていくのでしょう。
またコタオにはタイ本土からジェットボートの定期便ついに始まりわざわざこパンガン経由しなくてもここに来られるようになり旅行客は徐々に増え始めていました。ただ食べ物屋の数は前とそんなに変わらなかったけど、この島に大きなダイビングショップが出現しダイビングのメッカになるのはもうすぐの話だと思って見ていました。
早い話、昨年来た時に数週間過ごした印象はもう消えてなくなっていました、ある意味では良い記憶はそのまま触れないで残したままにしておいた方が良かったような、またはこの現実をこの目ではっきり見ておく方が良かったのかも知れない、、、、。
そしてもう一つ書いておきたい話があります、タイは日本にくらべて物価が安く人柄も温厚で気温も温暖な国なので野宿もできないことはありません、これはあまり表立って知られていませんが、日本から世捨て人になってタイにそのまま居着いてしまう人は意外に少なくないのが実態です。
コタオにもある初老のおじさんがそこに住んでいました、どこに住んでいるのか、どうやって暮らしているのかはわかりませんが、時々やってくる日本人旅行者を話し相手にやって来ます。最初会った時はそれほどでもなかったですが、まさか翌年行った時、まだそこにいたとはびっくりでした。
翌年あった時はもう体にガタを感じさせるものがありました、1年の時の流れは体の衰えを感じさせました、まさかここに1年ずーっと住み着いていたとは思えないけど、フトコロ事情を思うどこかに行ってまたここに来て偶然再会したとも思えないし、、、、、なんとも複雑な気持ちを残してコタオを出ました。
昨年この方と旅の話から日本社会についてまでいろんな話をヒマにまかせてしました、そこで感じたことは、いろんな雑学、教養に通じていてそれ相当なインテリだと感じました、こういう人にとって日本はあまり居場所がない気がしました。
時々、いろんなところを旅したことで人から何度も決まってされる質問は、これまで行った中でどこが一番良かったですか?と聞かれますが、その質問は応えるのに少し戸惑います、コタオのように最初は良かったけど、翌年また行っても同じように良いとは限らないからです、去年のあのコタオはいったいどこに消えたのか?そんな気持ちを残して2回目のコタオを後にしました。
コタオを再び訪ねて、いい所なんて所詮は自分の心の印象でしかない、と思いました。