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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

感覚の鋭い人 

一昨日の日曜日、旧知の大御所カメラマンが鎌倉に拠点を移すことを機に夫婦でふらっと遊びに来てくれた。
1〜2時間くらい雑談してさっと帰るつもりだったらしいが、そのうちにお酒を勧めたり、話も進んだりで、、、やがて暗くなって、「晩ご飯一緒に食べて行きませんか?」そんな流れになって、気がついたら遅くまで雑談して帰って行った。
その方とこんなにゆったりした気分で話せたのは久しぶりだった、前に話したのは僕がまだ駆け出しだったころ、インドのカルカッタの安宿でばったり会った時、以来じゃないかな、、、、もしそうなら、そこに30年以上の歳月が流れていた。
インドは人と話すと時間を忘れてゆったり話ができる、でも日本ではどうしても生活のしがらみもあったりで、なかなかそんな気分で時間を忘れてゆったりは出来ない、でも鎌倉のこの環境で酒でも入ったらどうやら時間を忘れさせる空気がまだどこかにあるようだ。
その方の訪問は今回が初めてではない、前、来てくれた時は時間もやや遅く陽も落ちた時にさっと来てさっと帰って行った、明るいうちに夫婦で揃って来てくれたのは初めてだった。
その方は盛んに「ここはいいね、、すごいね、、最高だよ、、よくこんなとこ見つけたな、、本当にいいとこにお前ら家を持ったな、、、」って、そんな言葉を盛んに連発したり、騒いだり、笑ったり、楽しんだり、とにかくゆったり、この環境を味わっていた、その悦びようはやっぱりさすがに大御所なだけある、そこらの凡人ではこうはなれない、逆にこっちがそれをもらって楽しめたりでありがたいと思った。
これまでここに来た人はいっぱいいる、有名人から一般人まで数えきれないくらの人がいろんな目的でここに来た、期間限定カフェだったり、CM撮影に使われたり、どれだけの人がこのアトリエに来たんだろうか?みんな一様にこの環境に驚きを発するが、今回のカメラマンのように自分の気持ちそのままさらっと口に出せる人はそう滅多やたらにいるものじゃない。
浜から海を見るより高台から見下ろす海はニュアンスが違う、ジブリ映画の「コクリコ坂から」高台の庭から海がこんな感じで見えた、僕らはここに毎日住んでいる、これが日常で当たり前化してる、みんなが感じる見方はもう出来なくなった、むしろ外からの人が、この場に何かを感じて楽しんでくれる、それが僕らの刺激になったりで楽しい、おかしな話だけど。
ここに来た人たちの反応を見ていると感受性の差がハッキリ見える、その人の生き方とか普段の生活スタイル、その人の価値観、こだわりが細部まで見えてくる、見たモノに対して強く感じられる人とそうではない人がいる、良いものに見慣れた人、そうでない人、感性に歴然とした差、ここまで差があるのかって言うくらい露呈する、やっぱりそれが生き方の差なんだなって痛感する。
でも一言で言えばもともと幼少期に感性に大きな差なんてなかったハズだ、むしろその違いはその後の生活環境、大人になるまでの過程で大きく差が開くんじゃないか、若いうちにどれだけ感覚的環境とその訓練、その遊びをしておくか、どれだけ感覚的な友人を周りに持つか、そこでどれだけ自分の感覚に出会うか、、、そこだと思う。
そのカメラマンとの会話で感じたのは、やっぱり感覚が鋭い人との会話ってメチャクチャ面白いって思った、微妙なニュアンスの言葉、鋭い言葉がよくまあ次から次へとポンポンと口から飛び出すなって感心した。
こんな感覚の人は滅多にいないな、、、、、僕は直観的な人が心底から好きなんだなって思った。