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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

これを実学って言うんだと思う 

僕もこの通り60代のおっさんになりました、でも相変わらず好奇心は衰えないです、もちろん学習能力が若い頃よりは落ちたことを実感します、特に英単語はなかなか覚えられないしその現実は否めないけど、でもそこをどうカバーできるか、知恵を振り絞って攻略法を考えるのも若い頃にはなかった発想でこれはこれでまた楽しいと受け止めています。
同年代、または僕より少し若い世代と話して、僕の好奇心ぶりは感心されることが多々あります、「どうしてそんな気持ちでいられるのか?」って聞かれます、「さ〜ぁ、どうしてかね、、、?」としか答えようがないです、年を取るといろんなことがやはり衰えます、同年代の話を聞くと結構深刻なようで、好奇心がなくなるようです。
それで僕なりに考えました、「どうして僕は今も変わらずなのか?」少し考えていたら、ふっとあることに気が付いた、それは若い頃の生き方、若い頃にやって来たこと、そこに違いが出るんじゃないか?と思った。
これは、これまで注意して考えたことがないけど、どうやらこれは老後の問題だけではなく、中年期にも言えることだと実感しますが、多感な時期にどれだけ自分が興味持ったことに真剣に夢中になって考えたり行動してきたか、そこにその後に人生に影響が出ます、 もちろん僕だって一般と変わらず新しいことを次々に挑戦したり切り開いたりしているわけではないです、また新しい時代の流れにはなかなかついて行けないタイプで月並みな初老オヤジと変わらないと思う。ただ違うのは多感な時期に充実した 時間の過ごし方をした自負はあります、多くは大学に4年間まじめに通って就職し社会人になったコースを選ぶころ、僕はそんな生き方は選ばなかった。
ここで何度も書いたように僕には学校が肌に合わずとても退屈な場所だった、先生の話は退屈でまったく聞いていなかったから当然成績なんか良いわけない、仮に大学に入れたとしても自分に役に立つなんてとても思えなかったし無駄な4年間になるのは判り切っていた、また周りを見回しても役に立っていなさそうな連中ばかりがたくさんいた、医学系、工学系以外はほとんど役に立たないことが大学の現実だと思った。
ならばそんな無駄な生き方なんか始めからする気にはなれなかったし魅力なんか少しも感じられなかった、自分がしたいことを真剣にした方が絶対に将来役に立つと思った、今後、自分は海外生活経験が絶対に役に立つ生き方をするだろうと密かに思っていた、ならば実学として海外生活と語学力を身に付けておきたいと真剣に考え、それをそのまま実行しただけの話だった。
こう言うモノの考え方、つまり何が重要で何が無駄なのかを自分のアタマで考えることは人生を生きる上で案外大事だと思う。今思えば極当たり前な、理に適ったことを考えていたと思う、そう言う生き方は挫折も多く苦労するが必ず大事なことを学ぶ、人間は少々つまらない環境であろうがそこに入ってしまえば、そこに何とか適応しようとする能力を誰しも持っている、でもその適応力は逆に厄介な場合がある、そこそこに適応するくらいなら適応しない方がまだ結果として良い場合もある、つまらない適応力は逆に自分をダメにしてしまう。
それで僕は若い頃、好き勝手にいろんなことをした、海外で暮らした、上流家庭で住み込み下働きをした、イギリスをあちこち自転車で旅したりした、稚拙ではあるが英語力の基礎も身に付けた。

でも常識的な会社に入って一般的な生き方をするなら、この体験この考え方はあまり役には立たない、むしろ足を引っ張ることの方が絶対に多い、でも人生一回りして最近になってあらためて痛感するのは、これはやっぱり僕が想像していた以上に役に立つんだなって僕はいささか驚いた。
この考え方は生産性はあまりない、即効性もない、社会的な協調性もあまりない、でも年を取って会社を退職して自分には何の後ろ盾もなくなって、自分の人生は自分の考えで決めなくてはならなくなった時にものを言うことがより深く感じる、こういう知識を実学って言うんだと思う。
あの頃、まだ若く物事を深い眼差しで見られず、やることなすことの大半が中途半端に終わったことはたくさんある、年を取れば、それをもう一度やり直したいって思うようになる、数え上げればそれはいくらでもある、また若い頃に好き放題にやりたいことをやっていれば、いくらでも遊べるノウハウとその引き出しを持っている。
でも若い頃に遊んでいない、学んでいない、自分のアタマで物事を考えていない、仕事一本で生きて来たら、年を取っても、自由な遊びとか物事を考えたりが何もできない、今さらになってはもうその思考力すらない、その発想もない、その意欲だってもうないのは当然だと思う。悲しいかなそれが現実なんだと思う。
要するに結論を言えば、年を取って意欲が衰える最大の原因は肉体的な衰えからではなく、若いころに誠意いっぱい自分のアタマでモノを考えて実行して楽しんだことをして来なかったから、老後に意欲が萎えてしまうんだと僕は思う、だから一番すごいのは働き盛りには一生懸命に働いて、定年後は自分の充実した楽しい遊びと時間の使い方ができる人、これが一番すごいんだろうと思う。