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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

旅は日常生活から離れること 

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旅についてお話をしたいと思います。
考えたら僕は自分の人生、旅ばかりしていました、今64年の人生を生きていますが、そのうち旅をしていた時間といえば、自分の家以外の生活、海外の生活、それも旅に一部です、要はガイドブックに書かれたことだけが旅ではない、日常の気分から離れた環境生活だって旅です、それらすべての旅総日数として合算すると多分5〜7年くらいの日数を旅していたと思います。
ガイドブックに書かれた名所、パリで言えばエッフェル塔、セーヌ川、ベルサイユ宮殿などがそうです、でもそれはごく一般の旅視点です、確かにエッフェル塔もセーヌ川は魅力がありますが、パリをもっと知りパリ視点が増えたらもっといろんな楽しみ方があります、例えばパリの旧市街地6区はあたりはパリに中でも歴史が古く、裏道の様子は他とは違います、道は少しクネクネして真っ直ぐじゃない、パリの中でも典型的なパリらしい街はやはりサンミッシェル通り、サンジェルマン通り、またはマレ地区でしょう、ぶらぶら歩くだけでもパリらしい気分に浸れて楽しい、毎回感じるのは街に優雅を感じます。
その手の優雅、、、、日本でこの感覚はあまり縁がないのかなって何か考えさせられます。
ガイドブックは時間がない一般旅行者に向けて書かれています、僕らからすれば観光客が多い所は俗っぽくつまらないので観光客がいないところを探します、観光客がいなければつまらない土産物屋はないし、観光客相手ビジネスもないし、気分は落ち着くし旅気分に浸れます、土地の人も僕らを相手にしてくれ出会いがあって楽しい。
旅に出る目的は旅が好きだからだけではなく、日常生活から離れた目線が持てることが好きです、前回書いたようにゾウに乗って街を歩いたり、ラクダに乗って砂漠を旅したり、サルがヤシの実を落としたり、日本にはないものを見たり、僕にとってた旅とは日常感覚から離れることに尽きます、だから外国の方が珍しいものに出逢いインパクトが強く、日本語は通じないところ、日本食がないところ、日本人がいないところ、日本の環境から出来るだけ離れたところに行きます。
観光地ならわざわざ来た意味がないし、まず観光客がいない場所に行くことが多く、最近では特にその傾向が強く、昨年は初めて行ったアイルランドでは、ほんとんど観光客のいない島に長く滞在していました。
島にあるのはたいして有名じゃない遺跡がいくつか、連なる絶壁と島一面に広がる野原、島の端から端までは車で30分くらいの小さな島でしたが、2週間くらい滞在してドローンを飛ばし絶壁と野原を撮影していました、その季節は特に風が強くてなかなか自由に飛ばせられなかったけど非日常感覚満載で僕は楽しかったです、たまにそんな時間が止まった島に行きたくなります。
旅が多いと、みんなから聞かれる質問は今まで旅してどこが一番良かったですか?
この質問は答えに困る。一回行ってすごく良かった島に2〜3年経って再び行ったら、かつての時間の流れはすっかり消え開発された島に変わり始め失望したことがあった、どうやらおもしろいのは場所ではなく面白い出来事に遭遇することの方が多く、その土地の人の暮らしぶりがおもしろいとか、その土地の時間感覚がおもしろいとか、習慣がおもしろいとか、何もないことは案外おもしろい、そんなわけで行った季節、タイミングはとても重要、たまたまそこで出会った人が良かったとか、たまたま珍しい出来事に遭遇したとか、旅とはそんなものです。