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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

ならば海外から買えばいいじゃないか! 

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最近、モノクロの印画紙事情はかつてにくらべて、ここ数年の著しいデジタル化でフィルム、印画紙、その周辺機材、材料の存続は風前の灯火です、止むなく生産を終了した品目は数限りなく、薬品はちょっと特殊なものが欲しければ自分で製薬会社に直接問い合わせて材料を購入して自家調合するしかない有様です、物によっては劇薬毒物マークの付いた調色材もあるから薬品知識がないと困る。
製薬会社からの直接購入ルート、これがまた厄介な話で一般個人が製薬会社から試薬品を購入することは、そうカンタンではありません、なんらかの説得材料を相手に提示しないと売ってくれない場合が多く、僕の場合は自分がプロの写真家であることを証明してなんとか販売登録してもらいました。
これまで普通に買えたフィルム、印画紙、写真感材はどんどん生産を終了するばかりで、今現在日本の量販店でなんとか普通に安定して買える高級バライタ印画紙はイルフォードかオリエンタルくらいまでになりましたが、これもいつのまにか値段が上がりかつてに比べ価格は2倍3倍くらいにまで跳ね上がりました。
印画紙はまだ当分の間、残るのか、近いうちに生産は終了し消えるのか、この瀬戸際に立たされた時代、苦肉の策として、値段を上げ、買う人は高くても買う、そうやって価格調整し利益確保しながら生き残れるんだ、、、と思いましたが、これは最近になって返って逆効果、自分らの首を絞め終了を早めている気さえしてきました、現実問題、フィルム、印画紙の価格上昇すれば、ますます客離れを促すだけで販売終了がチラチラと見え始めている気がします。
かつては量販店にもイルフォード、オリエンタル以外に個性的な印画紙、フランスのベルゲール、ハンガリーのフォルテ、チェコのフォマ、イギリスのケントメアーなんかが普通に買えましたが、しかしその値段が気軽に買えるような値段ではなく常用で使うには非現実的で、気軽には使える品ではありませんでした。
輸入代理店にとって、それがギリギリの価格だったのか、どこかで企業努力が足らない気がして見ていましたが、とにかく値段が高ければ客離れを促すばかりです、売り上げが伸びず、結果的にその輸入業者は海外印画紙の取り扱いはほぼ終了同然です。
これを見て痛感したんですが、このままではアナログ感材市場の衰退は必至です、逆にデジタルの拍車がかかるばかりの悪循環に入っています、フィルムは味がある、デジタルは味がない、もはやこんな悠長なことを言ってる場合ではなく写真にどれだけコストがかかるのか、かつては広告フォトグラファーがどっさり大量にフィルムや印画紙を買い込んでいましたが、今やユーザーは一部の愛好家に頼るしかなくその存続は窮地に立たされています。
このままではフィルムを知らないカメラ世代にとってアナログは敷居の高いものでしかなく、気楽に試しに暗室を始めてみようという気にはさせません。それが国内のアナログ感材市場の実態です。
ところが一つ朗報があります、海外から印画紙を買う手があります、英語が不得手だとちょっと敷居が高いけどクレジットカードがあれば買えます、これは最近友人から教えてもらったんですが、チェコのfomaという印画紙取り扱い業者から直接、買えます、かつてはfomaは日本の量販店でも普通に見かけ馴染みのある品なんですが、先にも書いた通りなんせ異常に高かったから買いたくても買えなかった。
これが冗談みたいなんですが、海外から買うと国内で買うよりもずーっと安いんです、大雑把な比較ですがイルフォード 印画紙8x10温黒調25枚これが、1パック8640円、同じような温黒調8x10 fomaを75枚(25枚x3)で13910円、これは送料込み価格です、単純計算でイルフォードを75枚にして25920円しかもfomaの方がテイストが好みです。
これでまた少し気楽にアナログモノクロが当分は楽しめます、海外から印画紙や感材を買うことはずいぶん前からしていました、でもそれは日本にない印画紙を買っていたからです、あまり現実的に値段まで考えていなかったけど、送料を入れてもそんなに高い気はしなかった記憶があります。
当時も印画紙価格に差はあったとしても、さほど気にならない程度でした、ただ不思議に感じたのはカラー印画紙が国内の半額くらいだったから発送時に必ずカラー印画紙1箱も入れてもらっていました。
つまり印画紙がそのうちに、消えるか、残るのか、この議論が愚かに思えてきました、日本で買うヤツがいなくなって消えたら海外から買えば良いだけのことじゃないか、しかも送料を払って海外から買った方が安い時代にもう実際になったから心配ない時代になったんです。
だいたい、このアナログの感覚は日本人感覚と海外感覚ではえらく違うと思います、まして東ヨーロッパと西側諸国では工業製品価値観もえらく違うんです、ここまで来たらもう国内の市場感覚なんか依存する必要はないと思います、聞くとこによればアナログ製品はどこも経営が上手く行っていない中で、フォマは利益を出しているそうです、だからまだ当分は消えることなく存続するんじゃないかと思います。
チェコって国は前々から興味をそそる国だと思って見ていましたが、なかなかの工業国家です、カメラではフレクサレットという2眼レフカメラがありましたが、これがまた良く考えられたおもしろいカメラです、会社名はメオプタと言います、チェコはもしソ連に支配されずに西側圏に属してたら間違いなくオランダ級の工業国になった気がします。

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