アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

子どもの時、読んだ「デッカチーノの物語」アタマの薬の話 

発達障害の診断をもらいました、発達障害を抱えて人生でずーっと最も悩まされ続けたのは、まず学校という場がどうしても肌に合わず、授業中の心は上の空状態でした、検査結果からも渡会さんのケースは机で学ぶんではなく現場で経験を通して学んで行くケースの方が合ってるんでしょうね、と検査した人から聞かされた。
また自分に興味のないこととか苦手意識な事をしなくてはならない時、突破口が見えない状態でプレッシャーがかかると、アタマがなんと言えば良いのか、、、うまく機能しなくフリーズすることがあります、でも仕事の場合、打ち合わせとか、そういう苦手な場面は避けては通れないことがあります。
これは人に説明がつけられないです、仮に説明をしたところで都合の良い言い訳にしか聞こえないだろうし、しかしいつまでもこれは曖昧にし続けるのもなんだな、、、と、医者の診断書を作っておいた方が何かと良いなと判断して検査を受けたんです、でもこれについての本はいくつか読んで予備知識は持っていたので自分がそうかは検査前からほぼ確信していました。
医者にフリーズ症状とか好き嫌いの激しさ、注意力の落差を話したところ、少しでも改善できる薬があるが、あんたそれ飲む気はあるかね?と聞かれ、じゃあ飲んでみます、と答えた。
この薬は一般の薬に比べて値段が結構するらしく市役所で障害者自立支援の手続きをして薬を1週間分もらい飲み始めた、医者は薬を始めるにあたって、効くか効かないか、別の薬の方が効くのか、、、判断するんで、薬を飲んだら心がどうなったか、克明に文に書いて提出できるかね?と言われ、はい、克明に書いて提出します、と答えた。
このクリニックは体の具合が悪い病院じゃない、自分の心の動きを観察して克明に文にして提出も要求される、医者とのやりとりがちょっと風変わりで僕には興味深い、治療の感覚ではなく発達障害研究をしてるみたいで込み入った話し合いをするから予備知識がないとちょっと話について行けない、でも僕には興味深い面白いところだと思った。
薬を飲んだ感想は、まだ始めたばかりですが、微かではあるがアタマの中のもやもやした霧がスーッと晴れるような、面倒なことも少しは理路整然と考えられるような、物事がグチャグチャしていれば片付けたくなるような、みんなこんなスッキリ気分で人生を生きているのか、、、僕らが障害者と言われる根拠も分からないでもない、、、、と感じた、その薬を飲んで小学校の時に読んだあるマンガを思い出した。

それはあまりにもおもしろく感動的でストリーの記憶ははっきりしている「デッカチーノ物語」というタイトルでCOMというちょっと前衛的なマンガ誌に掲載されていた。
話はある風変わりな博士がアタマが良くなる薬を発明した、それが世の中に出回って空前のデッカチーノブームになった、博士はある街に飛行機に乗ってやって来てタッラップから降りる時、空港に出迎えた大勢の歓迎者たちがみんなで旗を振って博士の来訪を歓迎した場面が特に印象に残ってる。
みんながアタマが良くなりたくて、この薬を寄ってたかって買い求め街じゅうがデッカチーノになった、そして飲んだ人はみるみる利口になった、しかしみんながこの薬を飲みすぎて終いにアタマが風船みたいに膨らんだ、そして最後は薬を飲んだ人たちの膨らんだアタマは次々にパーン、パーンと破裂して物語は終わった、なかなかシュールでおもしろい物語だった、子供ながらにすごく印象に残った話だった。
ちなみにこの幻の名作をネットで調べたら出て来た、著者は前川かずお、読める図書館まで書かれてあったからどこかでまた読んでみたい、僕が今飲んでいる薬はデッカチーノを彷彿させる薬のような気がした、まさか終いにアタマがパーンと破裂しなければ良いが、、、。

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