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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

自分の目で物事を見て行動する人は意外に多くない。 

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この記憶は3年か5年くらい前だと思います、桜の季節のちょうど今ごろ、青春18きっぷで奈良にフラリと行った帰りに米原と関ヶ原の間、、、、電車の車窓からこの世の風景とは思えない桜の並木が見えた、静かな殺風景な風景の中に完璧なまで満開な桜並木が見事に並び、、、ちょっとこの世の風景じゃない不思議な感じがして車窓からじーっと見ていました、でも悲しいかな電車は止まってはくれずそのままその風景を後にして走り去りました。
その桜並木風景の美しさの完成度はそうやたらにあるものじゃない、印象的な桜並木だったと記憶しています、でもその時はそれを見るためにわざわざ電車から飛び降りて見に行けるような気分じゃなかった、まあ残念だけど、これは記憶のどこかに留めておくしかないかな、、、そんな後ろ髪を引かれる思いでその場は終わりました。
そういう出会いは不思議と行くべき時がある気がします、これはむずかしい運命の話ではありません、どうしても行きたくて仕方がない、我慢ができなくなる時というのがあります、その時はまだその時ではなかった、わざわざ予定を変更して電車から降りてその場所まで桜を見に行ける気分じゃなかったということです。

あれから何年か経ちました、また桜の季節がやって来ました、また関西にでもフラリと行こうかと思っていたら、、、、あの桜がやはり見たい、、、あれをなんとか撮りたいと思いと本気で思いました、いよいよ印象に焼き付いた名のない桜並木との出会いの時がやって来ました。
行く前に地図で電車から見た桜の位置を探しどの辺りか目星を付けました、しかし意外なことにネットではその辺りの桜に関する情報はまったく見当たりません、でもあんなに見事な桜並木情報がネットでは見当たらないことが実に不思議でした。
その場に行って見た印象と前に電車から見た印象にはズレがありました、もっと神秘的でこの世の風景じゃないような印象でした、でも前の印象に必要以上に振り回されても仕方がないし、、、、、、印象とは時として心の中で一人歩きし実態よりはるかに美化と誇張されることが往々にあるものです。
行った時は季節としてはすでに桜は遅すぎた時期でした、でもここだけはどうしてか見事な満開でした、まるで僕がここに来ることを待っていてくれたかのように遅咲きの満開でした、こんなにまで見事な桜並木はそうあるものではない、美しい桜の木々が延々と並ぶ風景。
でも不思議なことにここで桜を見物する人は誰一人いない、こんなに見事な桜風景を前にして誰も見物する人がいないのは何かわけがあるのか?と思ったほど不可思議な光景でした。
もし関東なら、こんな見事な桜は誰も放っておかないでしょう、うんざりするくらいの人、人、人、人、でごった返すのは間違いないでしょう、花見の場所取り争奪合戦、凄まじい修羅場は目に浮かびます、でもここにはそんな気配なまったくない、こんな極楽浄土を思わせる見事な桜並木を前にして誰一人ここで宴をするようなヒマな人が一人もいない、人はどうでもいい猥雑なモノに群がって肝心なものには目が止まらない、人は何も見ていないんだな、、、と思います。
人は人が集まる場所にしか行かない、、、、、僕はそんな雑多な場所よりここで静かにお酒を片手に桜を楽しみながら歩きたいと思います、、、、、、自分の目で物事を見て行動する人は意外に多くない。

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