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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

スウェーデンに行って感じたこと、見たこと(2) 

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スウェーデンを車で走って窓から見える風景でやはり驚いたのはヨーロッパのどの国もそうですが、ここも家並みがすごくきれいだったことです、毎回思うことでブログにクドイほど書いたのは日本の家並みはどうしてこんなに酷いんだろう?って外国に来るたびに感じ、それを書いて来ました、その違いの理由をここでやっと見た気がします。
これはスウェーデンばかりではなくいろんな国に行って毎回感じ続けたことです、例えばアメリカのロスアンゼルスのハリウッドではごく普通の住宅街でもびっくりするほど美しい家並みです、パッと聞けばハリウッドだからきれいなんでしょう?って普通は思い浮かべますがそれは間違いです、ハリウッドとは単なる世田谷区みたいな地名です、住民全員が映画関係者ではなくいろんな人が住むロスアンゼルスの単なる一区域名です。
またイギリスとかフランスでも街から郊外に出る道路沿線風景は日本みたいに猥雑な看板の店が並ぶ風景なんか見たことがありません、特にイギリスの田舎の街並風景は美しくわざわざそれを見に行くだけの価値すらあります。
国によってそれぞれ趣の違いはありますが、どこも一様にきれいです、それをなんと言えばいいのでしょう?多分庶民の間で美観を大事にする意識レベルが日本より高く、役所と住民が一致して努力した結果であって美観を作る目的意識があったからできた結果で自然に出来たものではない、逆にそれを壊す人、守れない人にはそれなりの罰則があると思います。
以前、テレビ番組で見ましたが、アメリカのある街では家の前に無造作に美的じゃないものを放置したり、家の外観が汚れていれば監視員が改善要求が出るのを番組で見ました、もちろん海外では一般に家の窓、ベランダに無造作に布団とか洗濯物を干すとかは禁止されているのがほとんどです。
でも日本ではよく晴れた団地のベランダに布団や洗濯物がずらり並ぶのは日本では見慣れた晴れた日曜風景です、これをどう受け止めるかが今日のポイントだと思います、晴れた日に布団や衣服を干すこれの一体どこが悪い?と感じるか、これは側から見たら所帯くさい風景だ、やるべきではない行為だ、と感じるかは、私(わたくし)と公をどう受け止め使い分けるかの問題です、イギリスで散々耳にした概念はプライベートとパブリックの区分概念です、こんな発想は日本には今でもないに等しい気がしますが、僕はこれを40年前にイギリスで感じました。この考えと価値観の違いが、その国の街の美観に結果としてそのまま出ている気がします。
スイスを旅した友人がこんなことを言っていました、スイスでは列車沿線の家の窓は花を飾るのは観光立国スイスとしての法律であり義務なんじゃないかと思うくらいどの家も窓辺には花が飾ってあった、と言っていましたが、これは冗談じゃなく、それくらいヨーロッパは街の美観意識が徹底しています、こういうのも教育があってこそ、その美意識は育てられるんでしょう。
またある南ヨーロッパの地域では家の屋根の瓦の種類や色、家の外壁材と色は統一されていて、自分勝手な家を作ることは許されない、その結果、街の美観は統一され景観が維持されている、つまり家作りは自分勝手は存在しないのかもしれない、でもその結果、街の美観は守られるということです、つまりヨーロッパの街の美観水準が高いのは歴史と伝統が街を美しくしてるのではなく、個々の美観意識とそれを高めようとする意識の問題じゃないかと思います。
少なくとも日本にはそんな大衆の意識概念はほとんどありませんが、時代は徐々に変わっています、確か湯布院でしたか?九州の伝統ある温泉街がその試み実験をもう始めている話を聞きました、今風の安っぽい猥雑な建物景観は許されず、昔からの伝統に従った家並み温泉街情緒でお客を呼び込む考えのようです、これは昨日書いたように新しい社会主義的な考えで役所(パブリック)主導による管理によって街全体を育てる考えですが、そろそろ日本もそういう考えを導入しないとこの先の未来がないのかも知れません。
さてスウェーデンに話を戻します、スウェーデンでは鎌倉でも見かけるスウェーデンハウスが車から見た街並みのほんど大半を占めていました、多分家は既製品化された2x4の家がほとんどだと思いますが、まず家の外観が美しいのは、外壁材は木材が惜しげもなく贅沢に使われていました、それはスウェーデンでは林業が第一産業で木材が豊富にある結果だと思いますが、先に書いたように美観意識が高いこともあって、街の美意識は統一され美しい街並みが出来ています。
決してイギリスのような趣のある街風景ではなく、見方によってはイケアのようでモデルハウスを見てるような薄っぺらな感じがしないわけでもないですが、日本の住宅の美観に比べたらずーっとマシじゃないかと思います。
と言うより、この国に滞在して強く感じたの日常のさりげない細々とした物それぞれすべてのモノが漏れることなくデザインされていることに驚きました、つまりゴミ箱とかトイレのドアー金具から始まってクルマや家外観、街の景観まですべてにおいて均等にデザインされている気がしました、これには驚いたとしか言いようがない発見でした。
巷で流行ってる北欧デザインは日本ですでに定着化していますが、その現実をスウェーデンでこの目でしっかり実感しました、イケアの企業理念、サスティナビリティー(持続可能性)という考え、エルゴノミック(人間工学)という考えがスウェーデンでは日常生活でさりげなく浸透している事実を深く感じた旅でした、この概念はまだ効率生産性追求に明け暮れる思考から脱出できない日本人にとって学ぶべき今後の未来像を示唆してる気がしました。

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