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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

なんでももらって行く人 

僕が若くて世の中にモノがまだ溢れていなかったころは、新聞織り込みチラシに「チラシ持参の方にポリ洗面器を差し上げます」と書かれたチラシがあった、それで特売日にチラシを片手に大勢の人がスーパーの前に列がズラ〜とできた時代があった。
または近所のちょっとした屋敷で嫁入りがあると家の前で餅をばら撒きそれに大勢の人が群がっていた、でも今時、洗面器やお餅のばら撒き程度で人が集まったりするだろうかと思うけど、やっぱり人はどうもタダでもらえるものにいつの世も弱いには変わりがなくタダならもらって帰る人は後を絶たないみたい。
だいたいこの人たちは洗面器が家に不足して、欲かったから並んだのではない、タダならなんだって欲しくて並んでいたんだ、物が余ったこの時代から思うとなんだか笑えるやら貧乏くさい時代だと思うがこれは何も昔の話だけでもない。
僕だって裕福じゃない、偉そうなことなど言えない、でも洗面器欲しさにチラシを持って並んだりしないと思う、仮にしたくたって情けないからする気になれない。

個展でギャラリーの店番をしてると、実にいろんな人がギャラリーに入ってくる、作品なんかほとんど見ないけどハガキだけはちゃんと忘れずに持って帰える人がとにかく多い、中には、これもらっていいですかと聞く人もいるが、作品なんかほとんど見ないくせにタダのハガキは持って帰るな、と言いたくなる、、、、でもそんなアホなことは口に出してまでは言わない、ただ声は出さず、素っ気なく、勝手にどうぞ、、、という顔をする。
僕は「タダならなんでも持って行く人」これにはどうしても好感が持てない。
そもそも物って、必要だからお金を出して買うものでしょ?逆に言えば物を買ったら、その分、捨てないと、物なんか掃いて捨てるほどあるこの時代に何も考えずに片っ端から家に持ち込んでいたら家の中は一体どうなるのか?ハガキ程度ならまだしも大きな家具とか健康器具なんか勢いに乗って買いまくっていたら大変なことになるのは想像がつく。
この時代の物との付き合い方は、いくら安かろうが、タダだろうが、要らないものは要らないし、高かろうが欲しいものは欲しいし、物事って、ただならもらうんではなく、もっとマトモな考えと価値観であっても良いんじゃないか?と思う。

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