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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

まさか意外な、病んだ人 

昨日「なんでももらって行く人」を書いてあることを思い出した、世の中は心が病んだ人が案外多いと思う、こんなことを書く僕だって精神科には少しお世話になっているから側から見れば病んだ人かもしれないし、偉そうには書けない、それは横に置いて、昨日の話を書いてずいぶん昔にあったことを思い出した。
社名までは伏せるが、神奈川県内のある小さな出版社とのやり取りであったこと、そこは出版社とは言え、従業員はいなくオーナー一人でやっている出版社とは言えないような出版社、でもなかなか良い美術書物をいくつか出していて、ずいぶん前に自分の写真を持って訪ねたことがあった、でも作品を見てもらったがほとんど相手にされず出版のハードルは高いんだなと諦めてその場は終わった。
それから数年後、再びそのオーナーとの縁がやって来た、書店でその出版社が出した本が僕の目が止まった、前はそこではこんな本はまず作らなかったような本だった、方向性が変わったのかなと思うほど気難しさがまったく感じられない本だった。
たまたまうちのアトリエ水平線で地域書物をテーマ企画があったのでその本を委託で置かせてもらえないか、と聞いたところ快諾され、わざわざアトリエまで持って来てくれた、またイベント終了時に引き取りにも来てくれた。
その時、アトリエ2階の壁面に掛けてあった海の写真10点を見てそのオーナーは「これいいね、写真集を作ろうよ、、、」と言った、僕は嬉しい気はしたけど、どこか半信半疑でこう答えた「ありがたい話だけど、現状はこれしか点数はないし、本を作るにはまだ不十分だし、これではできないですよ。」って答えた。
でも相手は「これだけあればいいんじゃない?作ろうよ、、、」とさらに言った、僕はそれを聞いて気を良くした、前は自分の大事な作品を見せて相手にもされなかったのに、今度はまさか、あっちから作ろうよ、、、と言ってくれた。
そこまで言ってくれるなら、、、と僕もこれだけでは足らないからと、もっと作品を撮り貯めして相手に見せた。
普通、相手が条件なしで作ろうよ、、、と言った場合は、費用は相手持ちというのが習わしだと思うが、一応は後日その辺の確認はしたが、僕の認識に間違いはなかった。
始めのうちは新たに撮ったものを見せセレクトしたりで、頻繁に会っていたけど具体的な話の進展はなく、なんの動きはないまま、ただ時間が経った、待っても待っても写真集が動き出しそうな気配は一向にやって来ない、1年経っても2年経っても3年経っても、動く気配がないままだった。
もう僕の中でそのオーナーからもらった話に期待はなくなって話は諦め始めた、さらにオーナーに関してあまり良くない噂もあちこちからパラパラ聞こえた、「あの人の誘いは、特にお金のやり取りは気をつけた方が良いよ、お金は渡したらダメだよ、、、。」
噂の中身は、作家に作品集を作ろうと声をかけその気にさせお金を預かって姿をくらましたり、いつまでも作らなかったりが多い人だという話、最初から持ち逃げ目的というわけでもないようだけど、、、どうもお金は異常にだらしがなく、良い話はまったく聞かない、それは僕も何年もやり取りして薄々感じ始めた。
でも、その人とのやり取りから不思議に思ったことは、もしその人が見るからに胡散臭そう、柄が悪そう、どう見たところで信じがたいなら、何があっても不思議じゃないし、こっちは始めからそう相手を見るし、さして害はない、でも厄介なのは、パッと見た外見では、そんな感じなど微塵もなく、すごくマトモで知的な感じさえする、どう見てもそうは思えない、そこが一番厄介な点なんだと思うし、みんなそこでコロっとやられてしまうんじゃないかと思う。
そんな知的そうな人から本を作ろうよ、、、と話が来たら誰だってその気にさせられてしまうと思う、でも実はそのまま鳴かず飛ばずっていうのはちょっと困ったものだと思う、早い話、その人が抱える一種の病気みたいなものとしか言いようがないと思った。
ただそういう人と何度もやり取りして薄々感じたのは、多分そういうのは本人には、周りがそれで怒ってる自覚ってものがほとんどない気がするし、自分はお金を持ち逃げしたとか、姿をくらました、そんな自覚だって多分ない気がする。早い話が周りとその人の間には認識がズレているんだと思う、世の中にはそういう病んだ人はたくさんいると思った。

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