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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

ここでは撮りたくない、 

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今月24日に今年の個展が終わりました、期間中、写真をやってる何人の方と話をしました、写真を見て欲しいと言われたりもしましたが、だいたいは話を聞いて断ります、自分がそれを見てどんな答え方をするか、ロクなことは言わないのは分かっているからです、今日はそれについてお話しします。
僕は中学高校生の頃から機関車の写真をきっかけに写真を始めました、ここに挙げた写真は高校生の時に撮ったものです、今見ても我ながらよく撮ったと思います、自分の能力にうっとりして書いているではありません、それほどアホじゃありません、我ながら、、、その意味は写真を撮る心構えとかその思い、すでにこの頃からそれが備わっていたことに驚きます。
僕は無策で撮ればつまらないものになってしまう、ある程度読んで狙って撮っていました。「なんとなく撮る」ではなく考えをしっかりと持って撮らないと写真とはつまらないものしか写らないという認識を普通に持っていました、でもこれが意外に分かっていない人が多い、これが才能かもしれないけどそうじゃないと思います、いろんな撮り方をやっても思うような結果なんて出ないのが分かってたから試行錯誤の末の結果です。
とにかく撮る時は毎回、いい機関車写真が撮りたいと思っていました、僕は資質に恵まれていたのかも知れませんが、その正体はセンスではなく、それについての探究心とその向き合い方次第だと思います、とにかく僕は始めから絶対にいい写真を撮ることにいつも全力でした、それについて強い執念を持っていました、それは大人とか高校生とか年齢はあまり関係ないんだなと思います。
つまらない写真を撮れば落胆し腹立たしかった、いいものが撮れたらもの凄い喜んだ、そう言う感情の起伏の激しさは普通じゃなかったと思います。
鉄道写真をある程度やれば誰だって気がつくと思うんですが、各線には必ず見せどころの撮影ポイントがあります、多くの鉄道写真ファンは、そのポイントに集まって同じ写真をみんなが寄ってたかって撮ります、せいぜいレンズの長さか何かを入れるとか時間帯が違うくらいで基本はどれも同じものです、僕はそんな誰が撮っても同じ物はすごくイヤで自分の撮影ポイントは自分なりに探し自分の世界を模索しました。
でも現実は探してもいい場所なんてそう簡単に出会えません、撮っても撮ってもポイントを超える写真にはならず、結局お決まりの場に戻って撮っていました、ここに集まるのはまあ仕方がないな、、、と気を取り直しポイントに戻りました、でもそう言う場はやっぱり撮ってもちっとも楽しくないです、立派なカメラを何台も立て偉そうに話してる大人たちがただのアホに見えてきました、やっぱりこんな場所にいたくない、、、と自分の場所探しを再びします。
学校が休みの時は九州とか北海道とか山陰まで何泊の旅をしました、知らないところの旅の欲求もありましたが、マニアの少ない線、みんなが集まらないポイントなら純粋に気持ちを集中して撮れると期待したからです、確かにいい写真がたくさん出ましたが、探す苦労、失敗、空振り、はたくさんありました、人によってはそれならば有名なポイントで撮る方がいいと思う人も大勢いても不思議じゃないとも思いました。

しかし、今、プロになった目で当時の写真を見ても、仲間達に見せても、高校生とは思えないくらい良いものがたくさん撮れ、この頃から気難しい価値観を持ち始めていましたのを感じます。
当時を振り返って感じるのは、もしあのころ自分は大勢のマニアに囲まれた場で撮ることに違和感も持たなかったら、今自分はこんな生き方をしてただろうか?カメラマンになっていただろうか?と思うと答えはノーだと思います。あのころの鼻息の荒さがあったから自分はプロになれたし、こう言う生き方ができるんだし、今の結果が出せたんだと思っています。
世の中ではセンスとか条件が揃えば物事は上手くいく、写真は上手に撮れる、と勘違いしてる人がたくさんいますが、これはとんでもない間違いです、少なくともメンタルな成長は葛藤と結果の繰り返し以外にないと言い切れます、たしかにセンスはないよりは助けにはなりますが、そんなものはキッカケでしかなく要はその人の心の問題です。
知り合いのアマチュアでこの人はもっと集中して写真に向き合えたらならこの人は良い写真がたくさん撮れるのにと思う人もいますが、、、、Facebookでは食べ物写真ばかり載せたりで、物事に集中しないで終わる人はたくさんいます。
またローライやライカで撮れば良い写真が撮れると信じている人も多くいます、それについて自分のアタマで物事を考えられるか、世の中の評価から一歩も出られないか、そこに違いがあります。
僕が写真をやって一番の財産はカメラではなく、自分の目で見て考え判断する思考力と観察力を養ったことだと思っています、自分の感覚を信頼して決めるし、自分が知りたいことは知る努力をしたし、その生き方と認識の積み重ねがつまり自分の写真になるんだと思っています。
高校生の時に夢中になった機関車、あの時、僕はここでは撮りたくない、と思った時からそのことを学び始めたと思っています、でもその時から自分目線がない人に対してはそう言う厳しい目で見るし、その人に心を開いて話ができなくなったと思います。

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