FC2ブログ

アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

朝ドラ、半分、青い、これはスズメにも十分問題がある! 

NHKの朝ドラ、半分、青い、という番組について感想を書きます。
ドラマのお話は岐阜の田舎町の食堂を営む家庭で育ったスズメ(主人公)が漫画家を志して上京し、いっ時はコミックシリーズ本まで出す漫画家まで行った女性の話です。
大筋の話はネットで読めるのでここでは細部まで書きませんが、スズメは漫画家稼業の途中で自分の才能に限界を感じ、もうこれ以上漫画は描き続けられないと自分を見極め漫画家を挫折し100円ショップで働き始めます、そこで出会った映画監督志望の青年に恋をして二人は結婚し家庭を持ち一女が誕生します、しかし結婚した相手は映画監督の夢が諦めきれず家庭を捨て再び映画監督を選ぶ決心をし二人は別れスズメは郷里に帰ったところまでが今日の話でした。

話はやや過去に遡りますがスズメがまだ若く岐阜から上京して秋風先生(気鋭の漫画家)の下で修行しデビューして連載漫画が出るまでのあたりまでがこのドラマは歯切れや夢があってしかも登場人物のキャラが面白かった、秋風先生が弟子たちに漫画家稼業について語るところ、プロの漫画家としての厳しさや漫画を描く心構え、主人公が体験した自分の才能との葛藤、その心の葛藤と痛み、挫折感を秋風先生は「それを漫画に描くんだ、、、」そんなやりとりは実話にならではのリアリティーと凄みがあり楽しく番組を見ていました。
僕自身、カメラマンを志して上京し、ドラマに描かれた葛藤と似た境遇を通過して来たので場面とセリフの一つ一つが実感がこもって迫って来ます、特に秋風先生が弟子への叱咤激励はアタマで書いた脚本にはあり得ない実感と心の痛みに感心しながらドラマを見ていました。
もともと僕はあまりテレビドラマに夢中になる方ではないんですが、この番組はちょっと異質でした、プロになるとは「果たして自分にその才能があるのかないのか」これはプロを志す者が誰もが避けては通れない心の葛藤とその痛みがプロを志す者の人生ですが、この番組はそこが、感心するほどよく描けているな、、、、と見ていました。
ところが番組の半ばからスズメは自身の才能に枯渇を感じもうこれ以上漫画は描けないって限界を自覚をし漫画を諦め100円ショップで働き始めます、そこで先に書いた映画監督志望の青年と出会い二人はあっさり結ばれ家庭を持ちます。ボクにはこの辺りからスズメを見ていてワクワクするような面白味が消えたな、、、、て感じ始めました。
ストリーの時間経過が逆戻りしますがスズメには幼馴染みの律という恋人がいました、律からプロポーズまでされ二人はいつか結ばれるんではないのか、、、と思わせるシーンが何度もあったのですがスズメは律と結婚選択ができず漫画家人生を選び続けました。
スズメの人生選択とその生き方はそこまでは夢があってとても良かったのですが、、、、、彼女は漫画家を諦め、その果てに100円ショップで働き始めた辺りから人生の歯車がおかしくなった、、、彼女の人生のボタンのかけ違いはどうもそこから始まったな、、、とボクは見ていました、100円ショップではもう人生の輝きを失っていました、いっ時ならまだしもそこにずーっと甘んじて腰を落ち着けるのは単なる逃げでしかない。
彼女はやはりどこかで自分自身にきちんとケジメをつけなければならないし、ハラも括っていない曖昧な状態での結婚選択は往往にして人を幸せに導かない、同じ挫折するにしても「正しい挫折の仕方」があると過去経験から感じていたのでスズメのその後がどうなるのか、、、、ハラハラしながら見ていた。
ましてそこで出会ったリョウちゃんとあっさりと結婚するのは、、、、これが正しい選択なのか?スズメの人生はいい方向に向かっていない気がして見ていました、仮にそれが普通の女子ならばアリなんですが、スズメは大変なエネルギーを掛けて夢を追って漫画家としてコミック本まで出したキャラです、それだけのエネルギー行為には必ず精神的なリバウンド現象が自分に向かって跳ね返って来ます。
当分は上手く行ったように見えて、やがてリョウちゃんは映画監督の夢が諦め切れず幼い子を抱えたスズメに対して別れ話を持ち出します、周囲はリョウちゃんをなんてやつなんだ、、人でなし、、、無責任なヤツだ、、、、とネット上で彼を非難する書き込みがパラパラありましたが、、、、、でも僕はこれはリョウちゃんだけの責任には思えない。
スズメは漫画家としてやって行けないと自覚し漫画家を辞めた、100円ショップで働き始めた、それは食べていくために仕方がない、でも問題はその後のスズメの選択があまりにも愚かに思う、自分を何も振り返っていない、彼女の選択は今後のための大事な締め括りがまったくない、、、ただの勢いで結婚したとしか思えない結果とボクは感じた。

才能一本でやって行く生き方というのは挫折する人と、うまく行く人、勝ち負けはどうしても仕方がない世界です、負けたからと言ってスズメを責められないしそれは仕方がないこと、でも問題はその後から始まった、スズメはヤメた漫画家稼業をきちんと心の整理をしていないし心の空白状態はあったハズです、今後スズメは何を目標に生きて行くのか、、、、、そこが曖昧なままリョウちゃんとあっさり結婚してしまった。
スズメはリョウちゃんと最後に「私はリョウちゃんに今でも恋している、、、」と言ってたけど、そんなセリフなんか少しも説得力なんかない、スズメはリョウちゃんに恋したんじゃなく、精神的空白になってリョウちゃんに依存したんです、番組ではリョウちゃんの無責任さばかり一方的な悪者になっていますが、こんなのは双方の曖昧さと弱さの結果です。またリョウちゃんはそんなスズメの曖昧さを負担を感じて別れ話を切り出したような気がします。
このドラマはスズメが漫画家だったころまでは夢があって楽しかった、また秋風先生、ヒシモトさんボクテーたちが登場してすごく面白かったけど、100円ショップで働き出した辺りから一気につまらなくなった。この番組は心の弱さの描写にリアリティーありすぎてついつい感情的になって見てしまいます、今後はどうなることやら、、、、ボクはスズメの人生からは少しも希望が感じられないし、これは彼女自身が選んだことだし同情する気になれない。
結局スズメは漫画家人生の挫折から何か大事なことを学んだのではなく、そこから彼女は何も学べなかったし、スズメの離婚は漫画家挫折と繋がっています、彼女はそう言う選択しかできない子なんだな、、、、とボクは感じた。

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://suiheisenbiz.blog52.fc2.com/tb.php/2115-9c153ad7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)