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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

バリの正月について 

2019年のお正月も無事に過ぎました、明けましておめでとうございます、という挨拶は何だか素直に出て来ないです、今さら何がめでたいのかしっくり来なくて素直になれない。
僕らが子供の時は正月といえばもう少し正月らしかったけど、最近の正月はそういう特別感が本当に薄れた、それでバリの正月の話をまたしたいと思います、この話は過去何回か書いたんですが、あまりにもおかしな話なのでまた書きたいと思います。
バリにはニョピというバリ正月があります、中国の旧正月みたいに西暦1月1日ではなく3月あたりに行います、そのニョピがどうして特別なのか、それは街中のすべての機能が止まってしまいます、今日はそれについて書きます、僕はアジアに行く時は日本の冬に行くので結果としてバリに行くたびにニョピに重なってしまいます。
ニョピは観光客からすれば、あまり歓迎すべきじゃない行事だからニョピは避ける人もいるだろうけど、前夜祭が盛大だからそれ目当てに行く人もいるかもしれないし、僕はその日を知っていたらわざわざ行くことはないと思う。
ニョピではすべての店は当然休業です、レストランだって休業です、観光客で成り立っているバリで、観光客相手の店がすべて閉まるのはたいへんですがそこは容赦なくそうなり観光客だろうがみんなそれに従わざるを得ない、食べ物屋、お土産屋、交通機関だって止まる、そもそも宿から外を出歩くのも禁止ですし、電気を煌々と点けることすらダメ、建物内でも大声もダメ、その日だけは空港すら閉鎖するらしい、確かテレビだって付けてはいけないか、音を小さくして観るのかまでは忘れたけど、とにかくその日1日は徹底して静かにしていなくてはダメな日です。
街なら前日にスーパーでインスタント食材を買って凌ぐのも手ですが、田舎の場合はそうは行かず、僕らは食べ物がなく夕食は宿から数分のところに宿の人の先導でご飯を食べに行きます、その時も声は決して出さずそーっと静かに外出する、外はいつもと違っておそろしく静寂な空気支配していた、もちろん他に外を歩く人はいない、電気のない田舎のようでひっそりしていました。
2回目のニョピは今度はバリのデンパサールの街の宿で迎えました、宿の人からは絶対に外を歩かないでくれと言われていたけど、夕方ならまあいいだろうと僕は玄関先から2〜3歩だけ外に出て街を見た、普段あれだけうるさい喧騒だらけの街がゴーストタウンのように、まったく音がない、人っ子一人すら歩いていない、もちろん車だって走っていない光景だった、あんな騒がしい街がここまで静かになる、その事実が信じられなかったしそれができるバリに僕は痛く感心した。
逆に僕が子供の時の正月ってこんな感じだったな、、、、どうして日本はいつの間にか正月早々から店が開くようになってしまったのか?ってそれを見て強く思った。正月から店が開いてることって、こんなにも日本の風習を壊してしまうんだなって思った。
バリはアジアの観光地の中でも屈指の商魂たくましい街だけど、不思議なことに形式化しているかもしれないけど、宗教的行事、風習は少しも衰退していない、やる時は徹底してとことんやる、それがバリ人のアイデンティティーなんだなって思った。
とまあ、、文章にすればわずかこんな話ですが、これを体験してみると、たった1日静かにしているだけのことだけど、それを街中がそうだとそこは一体どんなことになるか?とても不思議な空気でした。

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