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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

カメラの前で発するオーラ 

写真の友人に、昨年末から撮っている、ある女優志願の子について話したら、それはブログに書いた子でしょう?って言われて、えっ?僕そんなのブログに書いたっけ?って、すっかり忘れていた、そして過去書いたものを調べたら、12月17日オーラを発する子というタイトルでその子について少し書いていた。
その時、ホントは、ブログに書きたかったことはネットで最近、撮影が入るようになった、でも本業の広告撮影とはギャラは比べ物にならないし、仕事の質自体が感心できないことが多く、そんなの受けて良いものかって躊躇する気持ちがあってなかなかそこに踏み切れなかった、でもそう考えないで、せっかくいい場所にスタジオを持ってることだし一般人を撮ってみるのも良いかなって思って始めたことが、ブログに書きたかった話のメインだった。
それでついでにそのきっかけで出会ったある女子の話を書いたんだけど、自分はそれを書いたことすらすっかり忘れていた。でも今日はその話は結構おもしろい話と思うしカメラと言う道具を使って写真を撮るから感じることで、もし僕がカメラをやらなかったら、そんな風には感じられなかったし、見逃していたことだろうと思うし、カメラを通してやっと見えることって確かにあると思う、今日はそこを少し踏み込んで書いてみたいと思います。

話は少し横に飛んじゃうけど、僕は昔、中国の少数民族を撮っていた、それも結構、エネルギーをかけて何度も中国の辺境にに行って民族を探した大変な旅だった、なんでそんなものを撮っていたのか、と言えば、難しい民族学には僕は少しも興味はない、ただ今ならいろんな民族を見た結果、少しは興味はあるけど、やはり視点が違う、単純な話、当時の日本はバブル全盛の時期で、みんながブランド服とルイヴィトンを持って、それが流行っていた時期だった。
早い話、そう言う価値基準とは真逆な世界が撮りたかっただけの話だ、カメラの前に立ったことがない連中ばかり探して、それを民族衣装姿で撮る、それだけの話だった。でもやっていくうちにそれがなかなか興味深いことをやってる気になってハマって行った。
そう言う人たちを何人も撮って行くうちに気がついたのはやっぱり文明に汚されていない人って、何か、、、どこかが不思議で、すごくおもしろいし、自分にとって興味深いことに気がついた、逆に文明に染まった人たちは、どこか画一的で個性がなく、みんなが同じに見えて、自分のアイデンティティーがないヤツって撮ってもツマラナイなって思い始めた。
だから、こう言っては悪いけど、ただのそこらの普通のモデルってちっともおもしろくない、顔が多少きれいなくらいなら、それがどうした?って気持ちになるだけで、特にハッとしない、やっぱり、この子は一体なんなんだ?って、ハッとさせられる、何かを持ってる子は撮っていておもしろい。
でもそう言うのは滅多にいない、持って生まれた才能なのか、または普通じゃない育ち方をした子か、とにかく平凡な一般家庭からそんな子は滅多に出ない、例えばキムタク、工藤静香の娘さんが今モデルとしてすごく持て囃されているけど、それはよく分かる、多分どんな表情と雰囲気をカメラの前で醸し出すのか、なんとはなく想像ができる、それはやはり親が大スターだし特殊な環境で育っている、一般家庭では身に付かない所作とか雰囲気が彼女にはあるんだろうな、、、でもそんな子は滅多にいるものじゃないって想像できる。
つまりモデルとか人を撮るってことは、そう言うその人の体に染み付いた所から出てくる、何か所作とか、何か雰囲気とか、オーラみたいなのを撮るわけだけど、それは一夜漬けではダメだ、モデルじゃなくたってある特殊な生き方をした人からだって、その人たちの独特な雰囲気とか生き様とかがオーラとして体から溢れ出るわけで、それをさっと見抜いてカメラに閉じ込めるのがポートレートの醍醐味なんだけど、、、、、。
それで、おもしろいのはここなんだけど、もう出会った瞬間、見た瞬間から体からそのオーラがビンビン出ている人もいれば、会っただけではそうは思えないけど、カメラの前に立った瞬間から感じさせる人もいれば、、、、その雰囲気の種類は一様じゃない、でもそこをどれだけ見抜けられるかが、カメラマンの才覚だと思う、だからカメラマンは目には見えないエネルギーを見抜けないと優秀なカメラマンとは言えない。

前置きが長くなったんだけど、そのオーラを発する子について踏み込んで書くと、、、、こう言うことじゃないかな?
彼女は、ハッキリ言って、まあ顔は、、、、そんなにすごい美貌の持ち主とは言えない、でも撮っていくとなんだろうか、、、、ハッとすることが時々ある、撮りながら思うのは、これがもっとスタイリングとヘアーメイクをきちんとしたら、一体どんな風にこの子は写るんだろう?って思った、ただまだまだ原石の段階だって思うけど、滅多にいない子であるのは確かだ。
今はまだ経験が浅いし、場数も足らないから、まだ未熟な感じもいくつかあるけど、時々見せる所作がものすごくカッコよくて、美しくて、突き抜けている、ただ者じゃない雰囲気を持ってる、なんだろう?って考えたら、やっぱり彼女の育ちにあると思う、彼女はカナダ生まれのアメリカ育ちで、アメリカでの時間は相当長く完璧なバイリンガルのようだ、そうか、、、、どうしてこんなに突き抜けたオーラを出せるのかって思ったら、、、、そこか、、、。
つまり、彼女は日本社会の手垢に染まっていない、いい意味での奔放さが体から滲み出ているって思った。帰国子女はこれまでにたくさん見てきたけど、こんな子はちょっと初めて見た、もう一度繰り返すけど、これはカメラの前に立ってやっと気がつく、普通に話をしているだけなら多分、気がつかない、それがポートレートのおもしろさだとあらためて思った。

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