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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

これからの魔法植物園のあり方 

今、掛かっている作品、魔法植物園を始めて気がつけば4回目の夏を迎えました、思うようには進まなくずいぶん年月が経ったものです、始めた当初感じていたのは自由にいつでも撮りに行けるから、これは作りやすいテーマだと思っていたけどいざ始めてみたらなかなかそうでもない現実の壁を感じます。
この作品を始めた動機は自分自身に対し総決算のつもりで今まで出来なかった領域にもっと深く踏み込んでみたいと意気揚々と始めました。
それまでの作品だって安易に作っていたわけではないんですが個展向に撮っていました、何回か繰り返すうちに個展として作られたものは個展が終わればそこで終わります、それでは飽き足らず写真集目的で作りたくなりました、写真集と写真展は作り方、考え方が違います、写真集の方が使う神経は何倍もエネルギーを使うんじゃないかと思います。
乱暴な言い方をすれば、写真展はある意味で、その場の出たとこ勝負です、観客が会場に入って、目を止めるインパクトがあればだいたいの目的を果たしたことになると思います、それは作品だけではなくても会場の雰囲気とか、額装とか、それらの演出効果でも作品に後押ししてくれます。
写真集はそうではない、何度も見ることに耐える内容じゃないと作品にボロが出ます、やはりずーっと持っていたくなるような内容が望ましいわけです。ある意味で普遍性を持っていないとすぐに飽きてしまいます、なかなかそうはならないとは思うけど、それくらい志のある作り方をしていないと写真集はすぐにゴミと化します。
それで始めたのは魔女たちの植物園、魔法植物園と言うテーマで描こうと始めました。始めた当初は一点一点はまあまあ順調に撮れているんじゃないかと思っていました、でも数ヶ月くらい経って一度撮った作品をずらっと並べてみたら、そこに見えたのは一点一点の作品はまあまあとしても、でも全体として見るとそこから伝わってくる世界観は何も伝わってこない。
魔女たちの植物園でもなんでもないんです、そこにあったのはただの植物写真の羅列でした、自分の作品ジャッジは冷静かつ、はっきり厳しくジャッジしなくてはなりません。その現実を見て、正直なところやや落胆しました、真っ暗な気持ちになりました、作品の一個一個はまあまあ撮れているから少しは予兆が見えるんじゃないかと楽しみにしていたのですが、並んだ現実は何もない、ただの植物の写真でした、少なくとも僕にはそうしか感じられなかった、こんなハズじゃなかった、これは面倒なテーマに手出ししちゃったな、、、、。
少し冷静になってどうしてそうか僕なりに考えました。
思いつくのは、、、、、今回は今までよりハードルが高く作品基準がいつもより厳しくなっているのかも知れない。
この企画をこの手法だけで魔法植物園を描くとすれば、それは植物だけで描こうとするのはどうしても限界があるのかも知れない、現状はまだ詰めが甘くもっと原因の追求し考えと方法を変えなくてはならないのかも知れない。
一昨年前、一度、実験発表した、その時これはなかなか伝わらないだろう、、、と思っていたが、反応は思っていたより上々だった、先にも書いたようにこれは写真展ならなんとかなるのかも知れない、でも写真集では今一つ物足らない結果になりがちで、植物素材では所詮それが限界なのかも知れない、、、、。
4年たった今、もう一度これまでの作品をもう一度チェックし直し、セレクトを並べ直したけど、やはり前回同様、4年も掛けたけど収穫があった気がしない。さてここからどう打開するのか、、、難しいところです。

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