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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

文化性を感じる国の姿 

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少し前、僕にとっての文化について数回触れましたが、今日はそれを再び書きます。
今から40年くらい前、1977年の年、僕はフランス経由してイギリスに行きました、その頃、年齢は20〜21です、 周りでそんなことをする人なんて誰もいなかった時代でした、僕は高校の頃から海外生活体験が一度はしたくてたまらない感情を持っていてハタチでその夢をなんとか実現させました。
時々人から、なんでイギリスに行ったのか?って怪訝そうに聞かれました、まあ確かに普通のまともな人ならこれから就職して世に出る時なんだから、見方によってはそうかも知れません、でもそんな質問、やはり答えようがありません、単純に考えてほしいです、あっちとこっちでは文化も違う、価値観だって、生活様式だって、言葉だって、食べ物だって違います、誰が見たって当時の日本の文化レベルとビートルズを生んだヨーロッパの文化レベルは明らかに差があります、しかも英語は世界の言葉です、それをこの目で見て暮らす体験がしたい。
そう思うことはそんなに変わったものなのか?むしろ誰だって当たり前に持ってる好奇心じゃないですか?その当たり前のことをやっただけで、何も特別に変わったことをしたとは思わないです。
最初はフランスに行きました、フランスに行きたくて何年もフランス語を勉強してきましたが、いざ実際に行ってみるとイギリスに倉変えしました、当時の僕にとってイギリスもフランスも似たようなもので、せっかく外国語を覚えるならフランス語より英語の方が今後何かと役立つだろうってやっと気がついたことと、当時フランスに比べイギリスは物価が安く生活習慣も日本人には馴染みやすかった、逆にフランスはハタチの少年がカンタンに入り込めるような普通の国ではなかった。
実際にあっちに行って初めて痛感したのは、何か目的とかアテがない、現地では言葉がまったくできないヤツなんか誰も相手にはしてくれない、早い話、自分の居場所なんかまったくない、ただただ毎日ブラブラする日々です、わりとカンタンに入り込めるのは英語の聖書勉強会くらい、観光ヴィザで入ってるのでバイトはほとんどない、または英語学校に行く、でもお金もそれなりにかかるし、語学学校に行く気はなかった、つまり自分の居た環境は結構苦痛でした。

それで選んだのは自転車を買ってイギリスの島を隈なく一周の旅に出よう、それが終わったら帰国しようとイギリスをめぐる旅に出ました、それがなかなかいい選択で毎日が楽しい生活に一変しました、それに毎晩毎晩同宿の人たちと英語で会話をしますが、街で一人で孤独に暮らすよりよほど英会話のチャンスがありました。
ロンドンから北に向けて自転車で上がって田舎の風景に変わって行きます、この時初めてイギリスを見た気がしたし、やっと平均的で質素なイギリス人気質が見え始めた気がしました。正直な感想はこれは日本にいただけではまったく想像できないイギリスをやっと見た気がしました、様々な人種のるつぼのロンドンではなかなか出会えないイギリスです。
その当時の日本経済は破竹の勢いで円が一気に強くなった時でした、代わりにイギリス経済ががた落ちでポンドが一気に下がった時です、1ポンドが480円でしたが現地感覚で1000円の価値感覚がありました。
当時の日本人は今の中国人みたいにパリの高級店で爆買い現象が起きていたころで日本人は経済で自信を持ち始め、イギリス人は経済で自信を失っていた頃、ちょうどその頃、ロンドンではパンクロックが流行っていた時期でした。
やはり経済的に世界中で円が通用すれば、それなりに誇らしい気分になったものですが、イギリスを旅するうちにその考えに疑問感じ始め、なぜイギリスが世界の一等国なのか、その根拠みたいなのが僕なりに旅を通して見えてきました。
いくらポンドが下落して円が強くなったとは言え、それは単なる数字だけの話じゃないのかな?って感じ始めました、イギリスの牧歌的な風景を毎日見ながら考えたことは、彼らに深く染み付いている文化性に何か感じるものがありました、それは生産性とは違った人間が持ってる優雅さじゃないのかなって思いました、少なくともこの優雅な心はあの当時の日本人にはない、これが文化なんだなってイギリスを旅して感じました。
イギリスにとどまってこの国をもっと深く知りたいって思い、ロンドンに帰って居場所を探し、ウインブルドンで住み込み下働きのチャンスに出会いました。
そこで英語もなんとか少しは話せるようなったし、そこが理解できただけでも僕はイギリスに来た目的が果たせたと思いました。今になって思えばあの時の体験はその後の僕の人生に大きな宝となったと思います。
ちなみにこの写真は去年旅に電車の窓から撮ったものですがイギリスではこんな風景はそこらにあります。

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