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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

苦労が人間形成に必要だなんてウソだ、 

フェイスブックで見つけた記事で、世界の名言(57)ウイリアム、サマセット、モームという人の話の中にこんな一節を見つけた。本当はもっと長い文章でこれはほんの一説に過ぎない。

苦しみが性格を高潔にするというのは嘘だ。
幸福は場合によってそうだが、
苦しみはたいてい人間を弱くし、執念深くする。

成功の大部分は、訓練の賜物である。
傑作は、努力せぬ天才の幸運な偶然よりも、
作家として長年精進を重ねてきたあげくにこそ、
生まれる確率が高いのだ。

日本には伝統的に苦労の多い人生、苦労人を讃える価値観、それを良しとする文化が根強くがあって、若者は苦労をしていないからと蔑む、そんなおかしな風潮が 昔からはびこっているけど、確かになるほどと思える部分もあるが、本当にそうかな?ってずーっと思っていた節も僕にはあった。そしてこの一説に出会って曖昧だった事が僕の中でパチン!と音を立てて目が覚めた瞬間だった。
これまでずーっと思い続けていたのは、人間を成長させるのは、苦労ではなく自分自身に深く集中した時だと自覚していた、一言でこうだとは言い切れないが、僕の場合自分が思い描いてことに集中し、それに夢中になった時は、後で振り返って、その時に限って結果が出ている、その体験が僕を成長させてくれたんだなって実感する、または自分には超えられなかったことで、もう逃げ道はない、ここで超えるしかないって腹を括った時とか、自分の描いた目標を実現させるために時間とエネルギーかけて、そのためにアタマを使ったり、そしてその努力の結果を実感した時です。
それは何年か後になって感じるものでやってる時は無我夢中でしかない、その最中はいろんな苦労もあるけど充実感の方がずーっと勝るからそれを苦労と思わないことが多い。

世に言う苦労とはずーっとタチが悪い物ばかりだ、僕の学校時代がそうだった、どうしたものか、学校も勉強もちっとも楽しくなかった、集団行動、あの環境、大半の先生たちが苦手だった、とにかく学校ではいい思い出なんて遠足以外はほんとんどなかった。中学に入ったらもっと酷い目に遭った、成績に順位を付けられた、学校は競争心を煽り立てたつもりだけど、まったく意味のない話だ。
自分は普通より劣等生のレッテルを貼られたようなもので、当の本人にしてみれば苦痛でしかない、じゃあこの苦痛が後の人間性形成に役に立つのかと言えば、百害あって一利なしだ、成績が最低なら、劣等意識を育てるか、人に対して不信感とか歪んだ性格を形成するのが関の山だ。そもそも文部省の教育指針なんてこんな程度だと思った。

ここ最近あった事件で、40代で引きこもりをしていた人が、ある日子供たちを包丁で無差別に殺した事件、少し前も新幹線車内で包丁で同乗者を殺した事件があったけど、こう言う人たちの気持ちは僕は分からないではない。世の中で自分の存在価値、居場所が見つけられないから、ああ言う行動に走ってしまう思考の流れが僕にはよく分かる。その意味では僕の劣等生体験は役に立っているのかも知れないが、、、。
学校が悪いから、世の中が悪いから、そうなったとは僕は思わない、仕方がないとしか言いようがない、その人が背負った運命としか言いようがない、でも集団の中で同じ水準に立てない不器用な劣等意識を抱えてしまった人はみんなが分からないだけで、犯人像をざっと見たところ、当の本人たちは強い劣等意識を背負い、世の中に対して敵意を持ち、心は傷ついていたのは容易に想像できます、彼らが背負った劣等意識など人生では少しもプラスになるどころか、人生をマイナスにするのは明白です、世の中では彼らの気持ちが想像がつかないのが僕には信じがたいことです。
もし乗り越えるチャンスがあるとすれば、あゝ無常のジャンバルジャンみたいに背負った運命の呪縛を超えるしかない。その時にそれはプラスになるだろうけどそれは稀なケースだ。

僕は写真は人より上手く撮れた、それが評価されることを知った、じゃあこのまま劣等生でいるより何としてでもカメラマンになろうって頑張った、たまたま神様からのギフトがあったから救われたけど、もし僕に何もなかったら僕だって大変な劣等意識を抱えたままの人生を送っていただろうしナイフを持って人の多いところで暴れていたかも知れない。
話を元に戻そう、つまらない苦労、長い年月の苦痛はロクなことにならない、それが稀にその人の精神を鍛えることもあるだろうけど多くはその人の心を蝕むことの方が圧倒的に多いだろう、ウイリアム、サマセット、モームが言うように苦痛は人間性をダメにしたり、執念深い気質を育むばかりだ、また何らかの苦痛環境でそうなったんだろうと思わせる人を今までたくさん見た。かと言って緩い環境の方が良いとも思わない、これは難しい話だ、、、、、。
やっぱり幼少時に周りに良い大人に囲まれ良い影響を受けるに限る、ダメな大人、無知な大人、歪んだ大人に囲まれて育てばロクなことはないのは明白だ。

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