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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

アイルランドの島の旅 

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20日間のアイルランドの旅から帰ってきました、最近はガイドブックのポイントを周るだけで終わる旅にはあまり興味を感じなくなり、そんな旅より自分なりの目的とテーマに取り組む旅の方がずーっと充実感があると感じるようになりました。
昨年はロンドンから周辺の植物園、名庭園巡りの旅をしました、そして今回の旅のテーマは英語、出会った人といろんな話をして英語力をもっと深めること、それについては次回のブログで書くとして、そして今日のもう一つの話はアイルランドの本島からボートで1時間くらいのアラン諸島のイニッシュモアの絶壁と野原を撮影すること、今日はその話について話します。
今回のテーマの一つは絶壁をドローンで空から動画で撮影です、でも実際に絶壁を撮って感じたのは、絶壁よりおもしろかったのは古代遺跡を彷彿させるただの野原に僕は惹かれてしまいました。
これを見た人は「こんな人気(ひと気)のない場所までどうやって行ったの?」とみんなから聞かれますが、意外に遠い人里離れた野原ではなく宿から片道徒歩1時間で行けます。
島という環境は陸から閉ざされ独自の雰囲気とか静けさがあって僕は好きです、これはアイルランドに限らず日本でも同じです、海に囲まれた小さな島の気象条件は季節の変わり目は例外なく強風が吹き荒れる日々が続きます、連日強風と雨でなかなか思うようにドローンを上げられず、2日経ってやっとなんとか一瞬、風が止みドローンは上げられました、しかし明日からもまた強風予報です。
それでわずかなスキを見て何回かドローンを飛ばし、無事崖の撮影は出来、撮影された画像を見て、これ以上、この強風続きの島に居続けるのも何だと思い、取り敢えず撮るものは無事撮って納得したので一旦島を出ることにしました、ところが朝になって強風予報がピタリと風と雨は止んだではないですか、この機会を逃す手はなく、乗船前に急いで野原に向かってワンフライトしたいと急ぎ足で行って飛ばしたところ昨日までの撮影では見られなかった野原に心はトキメキました。

それは僕がミスをして見逃したのではなく、光と雲の仕業で野原の色彩が昨日とはまったく違う表情に変わったから、やっと顕になった風景の色でした、取り敢えずこれからの宿も予約したことだし、決めた予定はそのまま通りで島を出ました、そして数日間は北アイルランドに行きましたが、やはり帰国までの日程はこの島に潜む可能性にチャレンジしてみたいと思い再び同じ島に戻って来ました。
じゃあ、この島に一体何があるのか?と問われたら何もないです、ただ延々に野原と石垣と海に突き出した崖があるだけです、でもそのスケールと言ったら半端じゃない何かがあります、それをドローンで空撮するのが楽しい。言葉で説明すればそれだけの話ですが、この圧倒的事実がすごいんです。
日本はいろんな情報がある、いろんな物も山のようにある、なんだってある豊かな国ですが、案外ないものはこの手の圧倒的な凄味がない、あるにはあるけど、ないと言えばない、たまにはこんなところで、ポカ〜ンとした時を過ごしたいものだと思います。こういう時を持たないで、この国の環境にどっぷりハマっていると終いに人間が鈍感になる気がします。
この鈍感さって、ものは僕らが想像してるより心を深く蝕むと僕は思います、少なくとも物事の真偽を見極めたい方にはこの鈍感な流れは恐ろしいものだと僕は思います。

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