FC2ブログ

アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

北アイルランド紛争とブレグジットの話 

IMG_0762.jpeg

ここ最近日本でも騒がれているブレグジットと僕が最近訪れた北アイルランドの話をします、ただ僕もにわかに調べたり現地で人から聞いた認識しかないし、中には間違ってる話もあるかも知れませんを前提に読んでいただけたらと思います、まず北アイルランドで、どうして北だけがアイルイランド独立から取り残されイギリスのままなのか、それがどうしてアイルランド紛争にまでなったのか、そこから話しします。
少し難しい話になりますが、イングランドはスコットランドも含めてキリスト教徒はプロテスタント派が多数派を占めています、でもアイルランドはカトリックが多数派です、この宗派対立というのは厄介なもので同じキリスト教徒でもカトリックかプロテスタントか、この宗派の違いで支配層と被支配層に分かれていたようです。
アイルランドの多くはカトリック多数派に対し北部アイルランドではイギリスからの入植者が多くプロテスタント派が支配階級でした、イギリス人であることも理由で、何かにつけてプロテスタント派がカトリック教徒アイルランド人を支配していたわけです、つまり同じキリスト教徒内でも宗派によって社会構造は支配層と被支配層に分かれていた、この支配関係が世界であちこちで起きる宗教の派閥争いの原因じゃないかと思います。
やはり人間というのは愚かなもので、どうしても支配する側と支配される側に別れてしまう、そもそも世界で一番最初に議会制民主主義を作ったイギリスですらこんな紛争を作ったんです、この根深い問題は人類の永遠の課題なのかなって問題に直面するたびに思ってしまいます。
約100年前にアイルランドはイギリスから独立戦争の末、自由を勝ち取ったわけですがイギリスからのプロテスタン系入植住民の多い北アイルランドはアイルランド独立よりイギリス残留を自ら選んだわけです。
さて悲劇はここから始まります、北アイルランドの街にはカトリック教徒が多数または半数に近い、つまりプロテスタント派が少数の街もあったりします、それらの街の住民は当然アイルランドに帰属すること希望しイギリス残留に激しく反抗し、双方の思惑は一致しなく激しく対立しアイルランド人同士で衝突が勃発しこれがアイルランド紛争に発展したわけですga、さらに話によればこの紛争にイギリス軍も介入し紛争鎮圧に住民に対して発砲したようです。
僕が今回滞在したロンドンデリー、この街はアイルランドと北アイルランドのほぼ境界線の街で、ここはまさにカトリック教徒の多い南アイルランド色の強い街で、必然的にプロテスタント住民との諍いが多発しました、1970年代、武器を持たない未成年デモ参加者がイギリス軍に発砲され死傷者が出た大きな紛争が起きた街だったと聞きました、これが僕の知るアイルランド紛争です。

さて次はブレグジットについてですが、イギリスはヨーロッパの一部に位置していますが僕の印象では昔から何かとイギリスは島国ですし他の大陸ヨーロッパとはどこか同じではなくまたイギリスのプライドもあってか大陸ヨーロッパとは何かと一線を引いて独自のやり方を貫き、大陸とは共同歩調をあまり取りたがらない傾向を感じていました。もちろんそれだけのプライドだけで片付けられないイギリスなりの複雑な事情も見えて来ますが、、、。
ある資料を読んで感じたのはやはりイギリスは経済大国ですし社会福祉だって他よりしっかりしています、もし他のユーロ圏と同じように足並みを揃えてボーダレスにしてしまうと世界中の経済力の弱い国から、旧植民地から、ユーロ諸国の外国人がイギリスの経済大国、社会福祉を目掛けてたくさん流れ込んで来ます、実際にすでにそうなっていますがこれ以上の流入は止めないとイギリス経済は破綻してしまう、またユーロ圏に属することで経済的負担だって相当重いようです、それがイギリスの離脱の言い分です。
ユーロでヨーロッパが一つに纏まるのは確かに素晴らしい話す、これで昔のようにヨーロッパが再び世界大戦の戦場になることから遠退くわけですしアイルランドとかポルトガルとかギリシャのように経済力の弱い国々にとってはユーロの一員になることはその国に取って大きなメリットがあるんですが、一方で経済大国にとって難しいところで、むしろ経済的負担の方があったりイギリスには負担の方が多く、そこが大きな要因だったようです。
またユーロに統合するとはこれまで独自のシステムからユーロ共通の規制法整備もしなくてはならない、わりとこれまでイギリス独自に自由なイギリスに取ってユーロを維持することは負担と混乱があったようです、ただその国民不満を一度試しで国民不満のガス抜きのつもりでキャメロン元首相は国民投票を実施した結果、それがまさか本当に離脱多数派の結果になってしまいイギリス社会は混乱してしまった、これがブレグジットの実態ようです。

それで、次はそれがどうして北アイルランドにまで飛び火しかねないのか?ひょっとしたら一旦鎮まったアイルランド問題が再燃するんではないかかと世論ではそこにビクビクしていたを書きます。
アイルランドと北アイルランドの諍いは日本人には理解が出来ない不思議で微妙な宗教対立をしながら、これまで何十年もなんとか安定を維持し続けて来ました、それは朝鮮半島とか東西ドイツのように社会主義と資本主義の国家分裂のような旧ソ連とアメリカが背後に控えていた問題ではなくカトリックとプロテスタントによる宗派間の社会階級支配権争い、または感情紛争だったと思います、その問題がなければアイルランド人同士は特に揉める理由はなく仲良くやって行ける同じ民族なわけです。
僕がそこに行って驚いたのはアイルランドと北アイルランドの間に国境がある事実なんて地図上にあるだけであってないようなものでした、アイルランドに入国したらそのまま北アイルランドに手続きなしでカンタンに入れる取り決めがイギリス(UK)とアイルランドとの間で結ばれています、逆に北アイルランドからイギリス本土に渡る場合は入国審査があるかも知れないのです、いずれにしても同じアイルランド島内であれば北を旅しようがどこに行こうが特に手続きはないわけです。
でもそこはUKであってお金も違う、車ナンバーも様々な行政はUKです、僕にはそこは明らかにUKであることを実感しました、これまでイギリスもアイルランドも同じユーロ圏内なので通貨は違えど物資往来は税関チェックはなく自由に行き来ができていたわけですが、国境なんて実際はないも同然です、、、、。
それが、イギリスがユーロから離脱した場合、税関チェック、入国管理、様々な行政管理の必然が発生します、でもそうはならずこれまで通り無監査で行く決定に落ち着いた、ここで一旦治ったカトリックとプロテスタントの問題がまたどこから再燃するか、周りは冷や冷やしていたらしいんですが、今のところそんな雰囲気はまったくなかった、これが僕が見た北アイルランドです。

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://suiheisenbiz.blog52.fc2.com/tb.php/2273-5fc7ee66
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)