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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

旅に出ることとは、、、 

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今日は少し趣を変えて旅についてお話しします。
僕はフリーのカメラマンで人生60年生きて経済的に苦労したことも多々ありました、まともに人生設計を考える方々には信じがたい経済感覚かもしれません。でも旅に出たければ自由に行ける環境にあります、旅なしの人生はあり得ないことです。とにかく出れば日々の生活からガラッと気分が変わり最高の気分転換です。
時々、勤め人の方に3週間くらいに旅に出ると話すと「ヒェ〜イ、長いね、、、、良いな、、、」と言われますが、せっかく高いフライト代を払うなら2〜3週間くらいはゆったりしたいものです、逆に5日くらいでパリまで行って帰って来る、パリだけではなく地方まで遠出する目まぐるしい旅、それを現地日数3〜4日の旅、そんな急ぎ足は僕には考えられないです。見たいものも十分に見られずまだ時差ボケが体に残る状態ではとってもキツい、、、、。
やはり会社勤めはそんな長い休日は取れないのが今の日本の実態です、つまり会社員になったら長い旅はもう出られない、でも思うんですが、わずか2週間くらいの旅すら自由に出られない人生って正直言って僕には考えられないです、ちょっとおかしな話ですが、勤続年数10年経ったら半年くらいの旅は在籍しながら出来ないものですかね、、、今の時代ならそれくらい許しても良いんじゃないかと思いますが、、、、?
むしろ日々一生懸命働く会社員こそ、日常を振り返る意味でも、体に溜まった疲れを落とす意味でも、会社が旅費の半分くらい出して自由に気ままな長い旅をして来なさいって社員の背中を押すくらいでも良いんじゃないかと僕は思う、それくらいの気分転換を与えても、それは会社にとっても利益をもたらすと思うし、小さな会社では無理としても大き会社ならそれくらいの楽しみはあっても良いんじゃないかと思います、そうじゃなければ会社員って、一体何なのかと思う、会社で働くって事は、すなわち会社に帰属する奴隷みたいでおかしな話ですよ。
それがまだまだまだ出来ないのが今の実情でしょう、、、、ただ会社員は社会保険待遇が僕ら国民年金とはまったく違うし、生活は保証されるし、、、晩年を考えるとどっちが良いのかよく分からない、これはアリとキリギリスの話のようなものです。
これは実際にやった人から聞いた話ですが電通ではアートディレクターはToeic英語テストがある基準を超え、他の条件も満たせたら半年間くらい電通と提携している海外の広告制作会社に出向希望が出せるシステムがあるようです、僕の友人はそれで半年くらい海外生活体験をして来ました。

さて話は戻し、時間がゆったりある旅ではどんなことをするか、まず自分がそこに腰を落ち着けて、現地で情報を探し、自分が行きたいところに行けます、したいこともそこで情報を探します、だいたいはガイドブックに書かれたことは一般論で、そこから足を伸ばしたらこんなところがある、こんなことができる、現地で初めて見えて来た事はよくある話です。
だいたいそういうところは交通不便で便数が少なく一般観光地ではなく、行くまでに時間がかかる、宿が少ない、ツーリストの受け皿も整っていない、とかあまり一般向けではないけどハマったらすごく楽しい、が過去何度もあった。今までそんな場所に何度も足を伸ばしたけど、そこに行ってやっと、ああ旅に来たなと遠くに来た気分を味わいます。逆に一般観光客の集まる場所は俗っぽくうんざりするばかりでちっとも楽しくないことが多い。
そんなコアな話は横に置くとして、、、、今回僕が滞在したアラン諸島のイニッシュモア島はボートで日帰り客も多くいますが、僕のいた宿は1週間以上の長居のツーリストが多く詳しい島情報が聞けたり、ツーリストインフォメーションでも、顔馴染みになれば地元住民しか知らない情報が聞きだせたり、さらに細かい情報が欲しければあそこのみやげ物屋の主人を訪ねたらいろいろ教えてくれるよ、、と教えてもらい、そこからやっと島の生の姿が見えて来る、つまり旅はそこからやっと始まる。
旅とはガイドブックはただの入り口にすぎず、その情報を鵜呑みにして周るだけの旅ではなく、その土地に立ったら自分の好奇心を駆使し、さらに食い込んで自分なりに探しそこで何かをする旅が本来は楽しい、これが僕にとっての旅の醍醐味かと思います、ワンランク上の行動はもうマニュアルはなく自分で考え、探し、物事が見えて来る、土地の人と込み入った話をすれば、出会いもあるし言葉も覚えるし、そうやって僕は中国語も憶えた、旅とは行った先々の人たちと触れ合うこと、その気分を日本に持って帰って来ると、自分がいた環境をまた違う目で見えて来たり、そこで写真の感じ方とか価値観が自然に変わっていた、そんな体験が多々ある。
第一、日々日常の日本とは違う言語で、情報を得て新しいことに出会うこと自体が僕にはとても快感です、違う言葉で考えて、情報を得て人とコミニュケーションを取る事自体がすでに旅そのものだし、日本人であることを一瞬でも忘れることができるし、とても楽しい瞬間です、ついでに言えば僕の印象では思考というのは言葉によるところが大きい、英語環境にいて、英語でやり取りをすれば英語的な思考にわずかながら針は振れます。だからその土地に行ったらできるだけその土地の言葉を使うようにしています。
僕は物を表現する仕事の方々には旅を始め思考をシフトする感覚、そのスキルは必須ではないかと思います、どうしても人間は環境に影響され生きている存在です、長く同じ環境から動かないままでいればどうしても感じ方、思考の引き出し、表現スタイルは鮮度がなくなり同じ回路の繰り返しになりがちです、それが長く続けば早い話、思考は必然的にジジ臭くなります。
今回、僕が日本から前もって考えていたのは、アイルランドの島では日本にはない絶壁が見たい、フェンスのない絶壁の淵から真下が見たい、(結構怖かったし、いつ崩落するか分からなくかなり危険な行為でした)その絶壁の周りの野原が見たい、どんな気分になるのか感じたかった。旅に出るとは日常では感じない、出会えない珍しい環境に触れるのが最大の楽しみです。普段では見落としがちな当たり前な感覚を確認しに行くことでもありました。
要するに旅とは僕にとっては最大の気分転換なんです。

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