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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

巡礼の旅を終えて思うこと、 

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2週間の長崎巡礼の旅を終えて帰宅しました。
友人方々に帰宅の報告をすると長崎に旅の話を今度会った時にでも聞かせてくださいと言われる。
半分は社交辞令と聞き流す程度の話と思うけど、半分は本当に興味あっての言葉だと思う。
長崎、五島列島に教会がたくさんあることを今どき知らない人は多くいると思う、ましてキリスト教徒でもない僕が2週間も長崎の島々を教会巡りするとは?隠れキリシタン迫害の歴史があったことは多くが知るけど、どうして巡礼の旅に行くのか、その根拠はピンと来ない人が大半だろう、この旅はキリスト教に関わりがあるか、歴史好きじゃないとその縁に触れることすらない、まして2週間も旅をするなんて一般からすれば理解が及ばない話かも知れない。
僕自身、どうしてキリスト教徒でもない者がキリスト教巡礼の旅なんか(巡礼と呼ぶのはおこがましいけど敢えて呼ばせていただく)したのかは自分でも根拠はよくわからない。
でも冷静に考えたらこれはキリスト教だとか異教徒だからの問題じゃない、日本にこんな凄まじい歴史事実があった事、明治の禁教後に晴れて自由になったキリスト教たちは、すごい勢いで辺境の地に競うようにして島の生活水準からしたら 立派なレンガ作りの洋風教会を次々に建てた事、これは文化人なら知っておくべき出来事だと思う。
しかし世の中一般から思えば2週間巡礼にかけることはいささか長い期間だ、これは旅好きで会社勤めじゃない立場だから2週間もかけられた、でも実際に五島列島をじっくり各島を訪ねて歩く考えなら、フェリー事情から考えたらそれくらいの日程はどうしても要る、それに現地に立って行動を決めるくらいの余裕がないと物事は見えて来ない。
行く前からなぜわざわざ五島列島に行くのか、明確な意味合いは僕自身すら分からない、とにかく一度は行かなきゃならない場所だった、現地に立って知ろうと旅に出た、今はコロナで海外には行けないから長崎に足が向いたのは確かだと思う。
また今回の旅は、楽しそうだから行く、そうじゃないから行かない旅ではない、何だろうが周ろうと決めていた、五島列島の教会巡りはお伊勢様参りみたいなもと思えば話が早い、これは生きているうちに一度は行くしかない、僕にとって五島の教会はそんな場所だった。

さて行った結果はどうだったか、、、、、、?
答えなんかない、多分これから時間が経ってもその意味が見えるのか、このまま何も分からず終わるのかも知れない、これは「心の中の余白」じゃないか?でもそんな旅は僕は初めてだと思う。
思えば、今まで何かをする度に、どうしてそれをするのか、その目的と根拠をまず自分の中で意味をイメージして取り組んできたと思う、でも今回はそうじゃない、なぜ自分はわざわざそこに行ったのか、それを探す旅だった気がする。
歳も取ったからそう言う考えになったのか、または作品「魔法植物園」を時間をかけて制作し自分が精一杯やって描ける限界域を感じたからだと思います。今までの物事の組み立て方、描き方、感じ方、では見える範囲は、たかが知れていることを感じたからじゃないかと思います。

話がややこしくなりました、物事を始める前に、目的、根拠を考える思考「先知恵をする」これは重要です、これをやらないで無闇に動くと、動くことが目的になってしまい自分が何がしたかったのか、それを掴む前にただ動いて終わることが多々ある。
先知恵があって、本番で掴むことができる、でも反面、先知恵にこだわりすぎると先入観が出来上がりすぎて、本番の出会いは先入観が見えなくさせる。ある役者の印象的な発言で、台本にこだわりすぎる役作りはつまらない、 アドリブはやはり重要、でも先知恵も重要、このさじ加減を知った人が優れた人だと思う。

ある程度は、先知恵をする習慣が身に付くと、今度は先知恵は白紙にして実際に動くことに集中しま す、目的は後で考えることの方が物事が見える場合がある。下手に動く前から先知恵を考えてしまうと、本番は根拠確認だけの旅になってしまう。
今の段階で言えることは、長崎の過疎の島々にたくさんの教会が明治時代に一斉に建てられ、まだいくつかが現役で残っている事実、それは当時の人たちの生活水準にしては教会、キリスト教は大変大きな存在だった、ある意味では島の方々にとってはキリスト教とは宗教的な意味合いよりも教会自体が現実的にも文化的にも、その恩恵の方が大きかったんじゃないかと密かに思った次第です。
そこには語りきれない光と影が存在していたし、それをこの体を通して僅かながら感じた気がします、それが実際に何の役に立つのかは分からない、でもそれを知って何かを見るか、それを知らずして何かを見るのか、では見えるもの、感じるものは違うんじゃないかと、今のとこはそれくらいしか言えない。

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