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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

過去作品に再び出会う 

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友人が新しいオフィスに引っ越したことを機に、オフィスに毎月1枚づつの作品をレンタル納品させてもらっています。
毎回お買い上げではお金もかかって現実的じゃない、作品のストックもどんどんたまる、でも僕の作品をオフィスにいろいろ飾ってみたい彼の気持ちと好意を感じたから、僕は彼に提案した、じゃあ月々作品を変えてレンタル納品する、これを1年単位でやったらどう?
これは僕も初の試みでテスト気分、手頃な価格で提案をさせてもらったところ、友人はすぐさま、それ良いね、じゃあ早速やろうと話が即決まった、まずはオフィスに重い額が掛けられるようにしっかりしたビスを打ち込む必要があった、下地が鉄筋なので木造みたいに簡単ではなかったが作業も僕自身が施工した、今のとこ2点納品したがどれも好評で来月アタマに3作目の納品をする。
いろんな作品を毎月カレンダーみたいに入れ替える、月極だから物がどんどん増えるわけじゃなく、僕の作品をいろいろ見せられるし、こう言うカタチで飾ってもらえると僕の作品をより深く感じ入ってもらえるし、これは僕としても非常にありがたい企画だと思う。
作品選びは、自分の作品を再び風通しする機会としても予想してた以上に充実感がある、毎月その時、その時の思いつきでチョイスするのも良いけど、せっかくの良い機会なんだから1年を通して自分の作品世界をどう見せるか、見応えがあるよう、飽きさせないよう慎重に構成して選んでいる、それは結果的に個展と同じことだし、今のところ好評でずーっと続けたいと言ってくれる、ここは冷静に考えて展示しないと後々もったいないことになる。
一度展示が終わって作品は棚の奥に仕舞い込まれ、長く目にしていなかったプリントを久しぶりに引っ張り出して選ぶ、再び額装し直して自分のアトリエにまず掛けて眺める、それだけでも新しい風が心に流れるが、作品はお客さんの場に掛けられて、、さらに一定の額が支払らわれる、これはなかなか良い話だと我ながら思う。
自分の過去作品は一度は封印したが、また額装し直して壁に掛けて眺めう、そして人の場所でもう一度展示される、それはとても意味のあることだって今回よく感じた。でもそれは過去にしっかり作品を撮っていたからできることで、その恩恵を再び味わえる機会を頂いた。
ただ昨今、高級厚手印画紙が以前のように簡単に入手しづらくなった、薬品類も販売を止めたものが多く製薬会社から単薬購入し調合しないと薬品自体がない、また今は印画紙、薬品だって安くはない、手持ち作品だけで構成するならなんとかなるが、新たにプリントするとなると、、、、レンタル代だけではちょっと採算が厳しい、相手もそこは考慮してくれ請求は今後上乗せしても良いよって言ってくれる、多分そうせざるを得ないだろう。
とは言え現実的な話よりも肝心なことは、やはり自分がある時期、持っていた意志、エネルギー、表現力、そのスキルを一点に集中し描いた作品には、自分の世界観、そのエッセンスが作品に密に詰まっていると改めて思う、ひょっとして死ぬ前に一気に書いた遺書より自分がそこで集中した事実、自分がそこに存在した意味と意義が作品には押し込まれ残されているのかも知れない。
そのためにも、年月を置いた時、見る気になれない作品は絶対に撮ってはならない、後々の自分のために、色褪せない思いを押し込んでおくべきだと思う。
どう組み合わせたら描きたい世界観が上手く描けるのか、作った当時には思いつかなかった、考え、手法、色彩表現を今回、新たに表現し直し、実験し直すことだって今はできる、作品作りはお金をつぎ込むばかりと思っていたけど、今回はこんな機会とオマケ収入があったのかと嬉しく思う。
子供の時、家の応接間に掛けられた額に入った写真を見て、いつかはこんな額装した作品、その表現力を持った大人になりたいと思って育った、今はその表現能力を持って良かったなと古い記憶を思い出した。
作品を時間をおいて見直すことは今回レンタル企画を始める前に想像したより遥かに自分再発見を実感した、もしこれが掛けてくれる相手がいない、現実的な収支がないとその責任意識がここまで高くはなれず高い問題意識だってなかなか生まれない、そこに掛けてくれる相手と責任があるから動機が生まれた。

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