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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

バリの買い物は戦いでした 

バリ島について書いていたら、バリを旅してたころの記憶がさーっと蘇って来た。
アジアは散々旅していたけど、意外にバリに初めて行ったのはずいぶん遅くだった、タイ、マレーシア、ミャンマーはインドの途中に気まぐれで気楽に立ち寄れるがバリはそうじゃない、あの当時はタイ〜ジャカルタのフライトは案外安くなかった、タイからインドネシア経由でオーストラリアに行くか、バリを目的に行くか、よほどのことがない限りフラッと立ち寄ることはない位置にある、名の知れた観光地でありながらバリには長い間、縁がなかったけど、イリアンジャヤ(ニューギニア島の左側はインドネシア領)に行く用ができて、最後はインドネシア〜日本フライトする事情でバリに立ち寄る機会がついに来た。
せっかくだからとバリに1ヶ月くらい滞在日数を費やしたが、バリ滞在の印象はこれまでのアジアの経験からすると一筋縄ではない土地だった、これまであの過酷なインドを散々旅したから、もうどこに行っても戸惑ったり、驚かない、ビビらないとタカを括っていた、でもそこはやはりバリであってインドではないことをあらためて実感させられた。
ここがこんなに多くの観光客を呼び寄せられるワケがやっと分かった、一言で言えば他とは比較にならない個性的な土地だった、バリはインドネシアではあってもインドネシアとは宗教も文化も言葉も違う独立国家のような強い個性を持っていた、それが合う人は好きになるだろうけど、僕は始めはどうもバリ人とは相性が良くないのかバリは好きにはなれない独特な個性を持った土地に感じた。
まず最初に洗礼を受けたのが、異常なボッタクリに連日遇うハメに陥った、インドでも散々遭ってきたから、ボッタクリに対して鍛えられてる自負があったし、少々のことでは驚かないつもりでいたけどインドとはやはり別だった、インドでもボッタクリはすごく横行している、インドの旅に慣れたころはボッタクリには絶対に相手の言いなりに払わないポリシーを貫いていた、例えばタクシーに乗る、現地に着いたら、約束した値段ではまず普通は下ろしてくれない、必ずあれこれ言って値段を上げてくる、インドに不慣れな日本人のほとんどは相手の言いなりの金額を払ってしまう。
僕はあっさり払わなかった、旅の始めは言いなりになっていたが、西洋人と一緒に旅したら、彼らは絶対に払わない、払うヤツはバカだと思っている、インド人が何を言おうが相手にしない、タクシーに乗って現地についてインド人があれこれ言ったところでまったく相手にしないで約束金額を座席に置いてそのまま黙って去る、ひどい例はビタ一文払わずその場を去るヤツすらいた。
日本円にしたら50円〜100円の話だから妙に揉め事を起こしたくない、たかが50円だろ?と言って日本人はどうしても相手の言いなりに払ってしまうが、長く旅をして分かったのは、これは50〜100円の問題じゃない、相手と自分の駆け引きのプライドの問題だ、そこで根負けして払えば相手の思うツボになる。アジアでは日本人の人気は高いのはマナーがあるのも一因だけど、面倒な相手じゃないも理由の一つ。
インドで散々この修羅場を潜り抜け自分のプライドを守れる自負が身に付いた、バリなんかインドに比べて格下と少々舐めていた、でもバリにはバリ独自のボッタクリがあった、駆け引きはインドとは違って嵌められるツボがインドとは違った、うかうかしていると、まさかこんなことまでボルのか?って唖然とした。
一番ウンザリしたのが乗り合いのミニバスは地元民と僕らでは料金が違っていた、また普段何気に通った雑貨屋のコーヒーの値段が日によってまちまちだった、こんなコーヒーくらいでいちいち文句を言って戦い続ける毎日はもうヘトヘトになった。一体何のためにバリにいるんだろう?ってボッタクリにウンザリしてしまった、こんなことなら相手の言いなりに払って楽しく過ごした方がよっぽど良いかなって後で思った。
インドはどんなにやり合いをしようが、暴力さえ出なければいくら言い合いをしても良いという空気がインドにはある、ボッタクリとの駆け引き、この戦いは一種のゲーム、遊び感覚さえあったが、バリはそうではない、インドのつもりで大声でやると相手に恨みを買わせる空気が間違いなくあった、インド人はその辺、カラッとしているけど、バリ人は日本人に近く、あまりハデにやり合うと相手のネチネチした感情を引き出しかねない。僕にとってそこがバリとの付き合いの難しいことだった。
何かちょっと値の張る買い物をする時は2〜3日かけて値段交渉をして買う気力があった方が良いとは思う、でもバリはそこら辺の引きどころ、押しどころが、僕にはよく見えないままでバリの旅は終わった。とにかくツーリストプライス、相手の言うがままに買い物をしたくなければ、できるだけをインドネシア語を流暢に使うようにする、バリ語ができたら言うことなし、語学力が最大の武器かな?
相手にはまず何も知らないただの観光客だと思われたらダメだ、言葉さえ話せたら駆け引きなんかしなくても値段は勝手に落ちる、僕が行く先々で言葉を覚えるのはそう言う事情だからです。
それともう一つ付け加えたいのは、当時のアジアは観光客と見たら、どうしても現地人より高い料金でものを買わされるハメに陥る傾向があった、少なくとも僕のころは先進国とアジアとの物価の格差はまだあったのが、理由の一つだと思うけど、もう一つ大きな理由はアジアには定価販売という概念が先進国に比べてまったくない、価格なんてあってないようなもので、言われた価格で払ったなら、それがプライスであって、ボッタクられたと被害者感覚になるのは、彼らにしたらちょっと感覚が違うらしい。でも今はアジアもずいぶんグローバルになったから、どうなのかな?

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