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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

ロンドンに戻ってもっとここにいたいなって思った、 

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画像は2012年ロンドンオリンピック直前、オックスフォードの交差点とアールスコート地下鉄駅。
コロナで人通りが減ったことを思うとちょっと懐かしい風景。

さて時代は1977年、40年ちょっと前に遡って、イギリス1周の旅を終えてロンドンに帰って来た、来た時はまだ何も分からなかったけど、イギリスを一回りしてイギリスという国が前よりぐっと見えてきたと同時に言葉が前より分かるようになった、ちょっとしたやり取りはもう困らなくなってイギリスの居心地は前よりかなり変わり良くなった。
せっかく慣れて来た、外国生活に余裕が出始め、、、このまま帰国するにはもったいない、もっとこの国に居たいなって思うようになった。
まず部屋探しを始めすぐに見つかった、知り合いの日本人からバイト情報が入った、「英語学校でこんな情報を見つけたよ、「Wanted Japanese boy.」まずメモに書かれた電話番号に電話しアポイントを取って訪ねた、正直な話、前なら電話でアポを取ることなど出来なかったが、それがもう出来るようになっただけでも進歩した。
住所頼りに訪ねた所はウインブルドンの高級住宅街だった、ロンドンでは当時A5サイズくらいの本でAtoZ Mapは誰もが持っていた地図がある、(ネット時代にまだあるのかは不明だけど)住所をアルファベット検索すればロンドンのどんな場所でもさっと場所がわかる。
それを頼りに行った先がウインブルドンだった、あの当時はウインブルドンなんてまったく認識がなかった、今なら世界的なテニスの試合が行われるから誰もが知る場所だけど、、、、
それまでの行動範囲はテムズ川を越えてどこかに行く目的がなかったが、それを機に初めて川向こうの街を訪ねた、自転車でも案外時間はかからず20分ちょっとでウインブルドンに着いた、そしてそこで見た風景はこれまでに見たことがない高級住宅街だった、目に入った住宅それぞれが大きな庭付き、、、建物前の玄関先ですら2〜30坪くらいはありそうな広さだった。
ロンドンの中心の住宅街にはこんな街並みは全く見られない、やはり中心住宅街の多くは、、、、当時はまだ認識が低い見方しか出来なかった、、、その気分をどう描けば良いのやら、、、、パッと見た印象は、そこは雑多でザワザワした街、アラブ系、黒人の移民が多く自然と警戒スイッチが入る、特に移民たちを差別する考えはサラサラないが、とは言え、、、、ずーっと白人ばかりの北部イギリスを旅してきた目からすれば、移民たちの街はやはり異様な空気に圧倒された。
何も知らない僕にとって、そんな街は正直言って居心地が良さそうな街とはとても言えない得体の知れない怖さにも似た気分だった、そこに住むにはそれなりの覚悟が要った。
その点ではテムズ川を越え中心から外れたウインブルドンの住宅街はどの家も大きな屋敷ばかりの住宅街で、買い物用で住宅街を歩くだけでもなんだか優雅な気分になれた、明らかにロンドン中心のガラの悪そうな街とは気分が違う、そこで生活できることが例え下働きとは言え、なんだか気分が優雅になれた。
給料は安かったけど毎日英語で生活できるだけでも僕には持って来いだった、仕事は各部屋、台所、トイレの掃除、庭の手入れ、外の場合ジャマイカ黒人の手伝いが主な仕事だった。
所詮は下働きだから日々の仕事はつまらなかったけど、一人のイギリス人と毎日英語で話しをする習慣は代えがたかった、朝一番にその日の仕事を言い渡される、指示されたことが理解出来ないと仕事にならないから必死になって聞いた、一人の人と毎日英語で話す習慣はとても良かった、イギリス人の話クセとか、こういう時にこういう言い方をする、その生の英語が身に付くようになる。
それともう一つ、英語以外にも彼らの生活習慣、テーブルマナー、日本では触れられない彼らの考え方、価値観、習慣などが見えてくる、こういう時、こういう言い方をするんだ、、、とやっとイギリス人に触れた気がした。
そこに居た時はうんざりする仕事の日々だったけど、、、今思えば、あの時、あのホームステー体験がないまま帰国したならイギリスに対する思いはもっと浅いものだった、言うなればイギリス人のねちねちした感情が英語とともに僕の中に入って来てイギリス人と言うものがより理解できた、それはそれで案外貴重な体験だったと今にして思う。

ロンドンを一言で語るとしたら、、、なんて言えば良いのかな、、、、もちろんそれは40年以上も前の話だから、今とは比較にならない体験談だけど、とは言え、パッと見た感じでは、ロンドンは外から思うほど、そんなに豪華な街ではない、どちらかと言えば日本人の印象に比べてはるかに地味でパッとしない街だった、少なくとも消費力は日本とは比べ物にならないくらい質素だと思う、ヨーロッパ全体ではビックカメラのような量販店文化が街のど真ん中にはない。(あるかも知れないけど日本の比じゃない)
日本とヨーロッパでは国のあり方、スタイルが根本的に違うからなのか安易に比較はできない、時々、気軽に数週間くらいブラブラしたいなって思う、今ならそんなに難しい話ではないが、今はコロナでそれは叶わない。
とは言え、海外に行き慣れていないと精神的に抵抗感があるだろうけど、その辺が自由に気楽にいられるのは良いなって僕は思うし、そうありたいと思うから、若いころに僅かでも生活体験をしておいてとても良かったと思ってる。
もしあの当時それをやっていなかったら、今とは違う生き方になっただろうな、、、、て思う。

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