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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

服を自分で考えるハメになったけど楽しい。 

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昨年、作品 魔法植物園をやっとまとめ、さて次は何をしようかと考えた、今の僕には作品撮りは大事な遊びです。
事情はなんであれ、もうそろそろ人物をやらなくてはならない時期が来てるな、、、、、と人物作品を始めました。
前にも書いたとおり植物なら自分の都合だけで人との関係がなくても作品作りは成立しますが、人物作品はそうは行きません、モデルさん、ヘアーさん、人の助けが必要です、そこに人脈がないとどうしてもスムーズに行きません、それに衣装を揃えることも問題です、前に撮っていたときはスタイリストなし、自分で探したり、レンタルしたり、モデルさんの自前服をお願いしたりで凌いでいましたが、やはり限界があります、イメージに合った服をモデルさんが持っていないことの方が圧倒的に多いです。
以前の作品作りではイメージに合ったモデルさんさえ見つかれば、服なんかはどうにでもなるくらいに見ていたけど、今はそう考えません、服がすべてです、服が物語や色彩やコンセプトを作ります、服さえしっかりすれば服そのものがやるべきことを教えてくれます、服が決まれば半分出来たようなものです、服が撮影の雰囲気を作るしモデルの動きだって服次第で決まります、服が物語りを作ってしまうし服は想像以上に強い力を持っています、それくらいパワーのある服を揃えなかったら、その撮影は上手く行かないと今は思っています。
今回そこに気がつきました、服が決まったら、それを上手く着こなせるモデルを探す、仮にモデルが先に見つかったなら、それに合った服を見つけなくてはならない、服を甘く見ると撮影はそこでダメにしているも同然と今は思います。
今まで魔法植物園をやっていた時、植物を撮るとは光と色彩の表現です、花の色と葉の色または背景の色、これらの色彩の組み合わせです、その配色が素晴らしい植物を探すのが魔法植物園の仕事でした、女子を撮るとは魔法植物園と同じ考えです、植物をずーっと撮って鍛えた色彩感性はそのまま衣装の色彩と背景の色彩の組み合わせセンスに生かされます。
さて、その服をどうやって探し当てるかですが、どうも今の時代の一般服は僕のイメージ感性にはフィットせず、古い服をネットで探すか、一から作ってもらっています、肝心なのは布は自分でイメージに合った布に拘ります、これを人に任せっきりにしちゃうとエラい目に合います、イメージに合わない色の服で撮って下さいと言われたって、これはどうにもなりません、まず候補となる布サンプルを買って本番と同じ条件で色テストをします、イメージ通りの色彩かどうか確認して、それを縫い子さんに渡して作ってもらいます。
自分で服をお願いするのはそうカンタンではなくお願い慣れしなくてはなりません、作り手とのコミニュケーションは重要で、何度もやり取りを重ねても出来たものが完璧ではありません、また自分のイメージに合った布もカンタンには見つけられません、今回、赤い服をお願いしましたが、布の発色とツヤにこだわりました、できればサテンのような光沢が欲しかったけど希望通りの布がないのでベッチンで作ってもらいました。
その布地の色から背景色と濃度が決まります、当初はグレーと思っていたけど、土壇場でネイビーブルー(紺)にイメージが変わり、それに合った紙バックを取り寄せました、でも届いた現物の色を見て愕然としました、服と背景色を合わせたら、やはりまったくマト違いな色彩の組み合わせになった。やはり撮影前に慎重にテストをしなくてはなりません。
僕は今風の服はまったく好きになれず、僕らが若かった70〜80年代の服か、もっと昔の服にばかり興味が行く、そんなわけでどこかでデザインを見つけるか、自分で考えるか、それを縫い子さんに布地と一緒に渡して作ってもらう。
服を作ってもらうのは既成服を買うよりはるかに高い、ましてヤフオクで古い服を探すなんてタダ同然に思えるくらいお金がかかる、また服のデザインにもアンテナを張っていなくてはならない、だからヒントとして昔を舞台にしたオシャレな映画を見ている、今までとは映画を見る視点がガラッと変わった。
取り止めのない話になったけど、要は植物写真から人物写真になって、服をなんとかしなくてはならない問題から自分で女子のオールドファッションを勉強して、自分で指示して作ってもらい、デザイン情報探しのために映画を頻繁に見るようになった、そのきっかけを服の必要性が作ってくれた、今まであまり目を向けなかったこと、考えなかったことを真剣に考えるきっかけを人物作品が作ってくれた。
今まで使わなかった感覚を全開させることがお金はかかるけどとても面白い。そもそも作品を作るとは、それで何かに繋がって利益が出れば理想だけど、遊びとして楽しいし、感覚を鍛えられるし、お金をかけても面白いから遊びとしてやっている。
逆にお金にならない理由からやらなくなったら、感覚は間違いなく枯れると思います。

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