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アトリエ水平線より

渡会審二の写真日記

シェルブールの雨傘 

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最近、人を撮っています、そのために衣装を探す必要性から外国映画をヒマを見ては見始めました。
前回にも書きましたが、カメラマンは衣装までアタマを悩ます必要は普通はなくスタイリストが衣装を揃えます、僕の作品にスタイリストはいないし、この作品は衣装が写真を大きく左右します、となれば衣装は無関心なわけには行きません、言い方を変えれば今回の作品は衣装が絵作り、撮り方、設定をさせてしまいますから自分でやるしか手はないわけです。
それでふと見た古い映画で、シェルブールの雨傘、これはずいぶん古い映画です、あまり作品作りには直接的に役には立ちそうもないのは分かっていました、過去2〜3回見ていますがたまには良いか、、、、と久しぶりに見ました。
まだ十代の半ばにフランス語を勉強してたころ、今みたいにビデオもyou tubeもない時代、フランス語世界に触れたければフランス映画を見に行くしかなかった時代、フランス映画と聞けばなんだろうがとにかく見に行っていた頃に見ました、久しぶりに見た感想を書きます。
まず、当然みんなが知っての通り(知らない人もいますよね)この映画は始まりから終わりまでセリフはすべて歌で始まり歌で終わります。郵便局員が手紙を渡すシーンまで歌、ここまで徹するとなんだか可笑しな気がします。
また映像の細部をよく注視しているとインテリアや部屋の壁紙とかお店の看板、その色彩など、何から何までが大袈裟に作られています、こんな世界は現実にはないだろうな、、、、って思いながら見ていましたが、監督の意図は非現実的な世界観を敢えて描いているのがなんとなく分かります。
またあらゆる雑貨も自転車も着てる服にしても個性的で見ていて楽しい。多分監督が意図してデザイン的なものを選んでいるのか見ていて楽しい、この時代日本はあらゆる物事が辛気臭く、バタ臭く、貧乏臭い時代でした、僕がフランス世界に憧れ、この世界の中に入って行きたいと、フランス語を勉強し始めたのは我ながら納得できた。
それとちょっとキザな話ですがこの映画はフランス語を少々齧ったことがある人なら共感してくれると思うんですが、セリフすべてが歌で会話のように早口じゃなく一つ一つマッタリと間伸びしながら歌いながら話すので、言い回しがよく聞こえます。あまりにも聞き取りやすく「あれ?僕はこんなにフランス語力があったけ?」と魔法にかかった気分になります。
僕は日常で英語を頻繁に勉強しています、英語の方がフランス語より遥かに使い手のある言葉です、英語の方がボキャブラリー数は遥かにあるはずですが、映画を見てこのフランス語の方が聞き取れました、こんな体験をしたのは初めてなくらい、逆に英語はこんなにも勉強していても、、、、、映画はあまり聞き取れず、日々の勉強がなんの役にも立たない現実に悲しくなるばかりです。
フランス語は日本人の耳には聞き取りやすい音の並びなんですが、英語は音と音の間に切れがないので本当に聞き取りにくいし、英語は口語ではあまりにもいろんな言い方があるみたいで、初歩のつまらない言い回しでも聞き取れないことが多い。
この監督の映画をもっと見たくなりました。

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